笑顔に映る影 〜優しさの裏に隠された本音〜
万理華がマッチングアプリで「いいね!」を送ったのは、力哉という名前の18歳の少年だった。
彼の顔写真に引かれたのはもちろんだが、プロフィール欄に書かれていた「友達からよく話しやすい性格だと言われます!」という一文が決め手だった。
また、 万理華が力哉の写真を初めて見た時、彼の幼さと無邪気な笑顔が印象的だった。
目元には、まだあどけなさが残り、年下ならではの純粋さが溢れていた。
力哉の笑顔は、万理華にとって守りたいと思わせるほど可愛らしく、どこか放っておけない感じがした。
顔つきは、かっこよさもあるが、無防備で自然体なところが彼の魅力だった。
『こんなに無邪気な人が、どんな話をするんだろう?』
『まあ、会話してみて、どんな人か確かめるのもいいかもしれない…』
万理華は、そんな好奇心を抱きながら、彼に「いいね!」を送った。
正直、年下は自分の恋愛対象外だと思っていたが、力哉の写真を見てからは、その考えも薄れていた。
すると、彼からの反応はすぐに返ってきた。トークが始まるまであまり時間はかからなかった。
力哉からの最初のメッセージはシンプルで、万理華の心を軽くくすぐるようなものだった。
『こんにちは!いいね!返してくれてありがとう。趣味とか何してるの?』
万理華は、メッセージを受け取ると、彼の無邪気な笑顔を思い浮かべながら返信を打った。彼の明るく軽やかなメッセージは、万理華の心をほぐし、いつの間にか彼ともっと話したいと思うようになっていた。
『こちらこそ、ありがとう!
趣味は…最近はYoutubeを観ることかな~。
力哉くんは何が好き?』
そんな軽いメッセージを送りながら、万理華は自然と笑顔になっていた。
どこか弟のような存在感を感じさせる力哉に、万理華は既に少し心を許し始めていたのかもしれない。
彼との会話は、まるで昔から知っている友達のように話していて心地よかった。
趣味や好きなこと、住んでいる場所など、当たり障りのない話が続いたが、そのやり取りが楽しかった。
彼の若さと無邪気さが垣間見える会話の中に、時折、真剣な話も混ざっていた。
万理華は、次第に力哉に心を開いていく自分に気づいていた。
そんなトークが始まってから1〜2週間後。
力哉から
『実際に会ってみない?』
と誘いがあった。
万理華は悩んだ。
彼とは住んでいる地域が離れているし、年下ということもあって少し気が引けた。
しかし、力哉の
『絶対楽しいからさ、来てよ!!』
という言葉に押され、結局会うことを決めた。
初めての顔合わせは、駅の近くのアーケードで待ち合わせだった。
力哉は少し緊張した様子で、でもその照れくさそうな笑顔はどこか可愛らしかった。
二人はゆっくりと散歩をしながら、たわいもない話を続けた。
『高校中退して、今はコンビニでバイトしてるんだ。』
と力哉はさらりと話す。
『そうなんだ…』
万理華は、彼の若さに少し驚いたが、同時に自分も高校を中退していた過去を思い出した。どこか自分と似ている部分があると感じ、応援したい気持ちになった。
その夜、力哉は万理華にこう言った。
『今日、一緒に泊まらない?
もう少し、万理華と一緒にいたい……』
そのストレートな言葉に、万理華は少し戸惑ったが、彼からの誘いが嬉しく、断ることはできなかった。
2人は、ラブホテルへと向かった。
ラブホテルに着く頃には、お互いお腹ぺこぺこで、UberEATSを見ながら、注文を決めていた。
『万理華、何食べる?』
『力哉と一緒のでいいよ!』
なんて言いながら、食事を選んで済ませた。
すると、力哉が万理華の手を取り、自分の股間へと置いてきた。 万理華が
『何……してるの?』
と聞くと、力哉が
『ん? ちょっとね…
大きくなっちゃった……』
と言ってきた。
『もう、仕方ないなぁ〜』
と、万理華が言うと、 力哉のモノを万理華が舐め始めた。
『んっ……あっつ……気持ちいいよ……』
と、力哉が言うと、万理華は
『もっと、気持ちよくしてあげる』
と言って、さらに激しく舐めた。 すると、 力哉が
『もう、ダメ……我慢できない!』
と言って、万理華の服を脱がし始め、万理華は、下着姿になった。
そして、下着の上から、万理華の胸を舐め始めた。
『あっ……ん…』
と、万理華が声を漏らす。
すると、力哉は万理華のブラをずらし、乳首を舐めながら、もう片方の胸を揉み始めた。
『あっ……ん……はぁ……はぁ……』
と万理華が声を出す姿に、力哉が
『万理華の中に挿れたい……』
と、言ってきた。
『ちょっと待ってて』
と万理華が言うと、万理華は、力哉のモノに自分の性器を擦り付けた。力哉が、
『ちょっと…俺っ…もう無理ぃ…』
と言っているところを
『もうちょっと、我慢してっ~』
と言いながら、万理華は、力哉のモノに擦り付けた。
すると、みるみる透明な液が垂れてきて……
万理華は、
『準備できたよ……』
と言い、力哉のモノを自分の中に入れた。
そして、2人は激しく愛し合った。
『んっ……あぁ……』
と力哉が言うと、
『あっ〜んっん……気持ちいい〜』
と、万理華が続ける。そして、万理華が
『力哉……中に出して……』
と、言った。
『中に出しちゃうよ?』
と力哉が言うと、
『うん、いいよ…』
と、万理華が言ってきた。
それを聞いて、力哉は万理華の中いっぱいに射精した。
それからは、何度も愛し合い、気がつくと2人でベッドに倒れ込んでいた。
それからしばらくして、2人でお風呂に入りながら、力哉の元カノの話や、彼の家族の話を聞いた。
力哉は6人兄弟の4番目で、お兄ちゃんたちも高校を卒業していないという。
家庭環境が少し複雑であることを知り、万理華は彼を心配する気持ちが湧いてきた。
『力哉、大丈夫?これからどうするつもり?』
と尋ねたが、力哉はただ笑って肩をすくめた。
『まぁ、なんとかなるよ!』
その無邪気な返答に、万理華は少し不安を感じたが、それでも彼のことを可愛い弟のように思い始めていた。
それから、二人の関係は続いた。
力哉はコンビニのアルバイトをしながら、自動車学校にも通っていた。
しかし、会うたびに、力哉は万理華に身体を求めるようになり、二人の関係は次第に
「セフレ」という形に固定されていった。
力哉のことが気になっていた万理華だったが、彼は万理華を単なるセフレとしか見ていないことが次第に明確になっていった。
『万理華、今度また会わない?』
そうやって、力哉からの誘いに、万理華は、何度も応じていた。
話を聞く度に、力哉の置かれている状況や家族のことを知り、彼の今後について心配する思いが強くなっていたからだった。
しかし、身体だけを求められることに次第に疲れていった。
『私は彼のお姉ちゃんとして、力になりたいだけなのに…』
そんな思いが胸を締め付け、彼にもっと踏み込んでほしいと思う反面、力哉が望んでいるのはただの身体的な関係だと感じていた。
会うたびに、そのギャップは広がっていってしまっていた。
そして、ある日、万理華は決意した。
これ以上、この関係を続けていても、自分が傷つくだけだと気づいたのだ。
彼のために何かしてあげたいという思いがあったが、力哉はその気持ちに応えようとはしなかった。
『これで終わりにしよう……』
万理華はそう心に決め、力哉に連絡を絶った。
彼の笑顔と優しさに心惹かれながらも、二人の関係は結局、セフレ以上にはならなかった。
『手放すことは失うことではなく、自分を大切にするための一歩である。』
そう思いながらも、力哉のことを、万理華は、心のどこかで心配し続けている……。
(了)
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