手の届かない安らぎ〜想いがすれ違う二人〜

・作

 

万理華が21歳のある日、マッチングアプリでひと際、優しそうな雰囲気のプロフィール写真が目に留まった。相手は末太。同い年で、どこか話してみたくなるような人だった。

 

思い切って「いいね!」を送り、アプローチをすると、すぐに末太からも「いいね!」が返ってきた。

 

トークが始まると、二人はお互いの話に夢中になり、末太が大学で文系を学びながらアルバイトをしていることを知った万理華は、真面目に頑張る彼の姿に共感し、心の中で応援したいと感じた。

 

1~2週間ほど毎日トークを続け、末太から

 

『今度実際に会ってみない?』

 

と誘いが来た。しかし、末太の住む場所は万理華から少し遠く、会いに行くのは簡単ではなかったため、一度は断ったものの、何度か誘われているうちに、ある出来事が起きる。

それは、万理華が母親と喧嘩し、家に居づらくなってしまったのだ。

そんなときにちょうど末太からの連絡が来ていたため、 

 

『今日ならいいよ!』

 

と慌てて返し、彼と会うことを決意した。

 

万理華は、緊張しながら彼の住む街の駅に向かった。

駅に着くと、末太が車で迎えに来てくれた。

初対面だったが、優しさのにじむ笑顔に自然と安心感が生まれた。

 

末太の勧めで昼食は、彼のバイト先である、しゃぶしゃぶ屋さんで、取ることになった。末太は気遣いながら、万理華が楽しめるように一生懸命に話をしてくれた。

その姿に、万理華は 

 

『本当に優しい人だな~』

 

と感じた。

食後、まだ時間があった万理華は末太が

 

『ドライブでも連れってくれるのかな?』

 

と淡い期待を抱きながら、店を出ると末太が

 

『いやぁ、実は、こっちに最近引っ越して来たばかりで、ここら辺のこと分からなくて…。車の運転も苦手なんだよね…。

万理華ちゃんが良ければ家に来ない?』

 

と誘ってきた。万理華は、

 

『とりあえず、ゆっくりできたらいいか!』

 

と思い、末太の誘いを受け入れた。

 

その後、末太の家に着くと

 

『少し散らかってるけど…』

 

と恥ずかしそうに部屋を案内してくれた。

彼の部屋に置いてあった数多くの教科書を見た万理華は、

 

『こんなにいっぱい教科書使うんだね!』

 

と感心した様子で伝えると、末太は、

 

『資格も取ってるんだよ~』

 

と自慢気に見せてくれた。

その様子に、万理華は末太が頑張ってるんだなと改めて思った。

 

部屋を見せてもらった後、末太が

 

『万理華ちゃん、ゲームする?』

 

と誘ってきてくれた。

しかし、万理華はゲームに疎く断ったが、

 

『このゲームなら、すごろくみたいで楽しめるよ!』

 

と末太が桃鉄を勧めてくれた。

彼の勧めで桃鉄をやってみると、万理華は、すっかり夢中になってしまった。

気づけば、辺りは夕方になっており、長居してしまっていたことに気づいた。

 

『ごめんね、ついつい、楽しくて何度もしちゃった。もう帰らないとね!』

 

と万理華が言うと、末太は笑顔で

 

『楽しかったんなら良かった!一人暮らしだから泊まっててもいいよ』

 

と言ってくれた。万理華は、母との喧嘩もあったため、お言葉に甘えて泊まることにした。

 

夜になると、末太が

 

『お腹すいてない?』

 

と聞き、

 

『お腹すいたね!』

 

万理華が答えると、末太は

 

『じゃあ、あるもので作るね!』

 

と気遣いながら瓦そばを作ってくれた。

家事は女性がするもの、という環境で育った万理華にとって、男性が料理を作ってくれるのは新鮮で、感謝の気持ちが募った。

 

夕食の後も二人は夜遅くまで桃鉄を続け、楽しい時間が流れた後、一緒にお風呂に入り、

一緒の布団に入ることになった。万理華は、

 

『大抵こういう時、男の人って誘ってくるものじゃないのかな?』

 

と思いながらも、末太の控えめな態度に安心していた。

 

しばらく布団でゴロゴロしていると、末太が静かに万理華に話しかけた。

それは、過去の恋愛で元カノによって負った心の傷についてだった。

彼は、ぽつぽつと語り始め、悩みを万理華に打ち明けた。

 

『実はさ、元カノのせいで射精できなくなったんだ…』

 

突然の告白に、万理華は一瞬驚いたが、静かにその言葉を受け止めた。そして、万理華は、

 

『この世の中には、ED(勃起不全)で、勃たない人もいるんだから、勃つだけマシだよ!』

 

と彼を明るく励ました。

しかし、彼の勃ってるモノを見ていると、万理華は本当に出ないのか試したくなった。

そこで、万理華は、

 

『じゃあさ、私で試してみない?』

 

と彼の上に乗り、お願いパンツを履いたまま万理華は、自分のまんこを、末太のモノに擦り付けた。

 

『万理華ちゃん……、なに…してるの?』 

 

と末太がびっくりした様子で言うが、

 

『ん~、秘密…!』

 

と言いながら、万理華は腰を振って続けた。

すると、見る見るうちに、末太のモノが大きく、固くなっていた。すかさず、万理華が

 

『うわぁ!大きくなっちゃったね!』

 

と言いながら、末太のモノを口に咥え、口の中でクチュクチュと舐めました。

 

『万理華ちゃん……、それ……ヤバっ……』 

 

と末太が言うが、万理華は気にせずフェラを続けた。すると、末太のモノから我慢汁が垂れてきた。 万理華が

 

『我慢しなくて良いのに~』

 

と言いながら、垂れてきた我慢汁を吸い上げると、末太は思わず

 

『んんっ……』

 

と声が漏れてしまった。

万理華は我慢汁を丁寧に舐め終えると、服を脱ぎ始めた。全裸になると、自分のまんこを、末太のモノに擦り合わせた。

 

『ねぇ…見て…

スリスリしてたら、垂れてきちゃった…

もう入れてもいい?』

 

と万理華は、自分の愛液を末太のモノに纏わせながら、末太に聞くと末太は静かに頷いた。そして、万理華は、自分のまんこに末太のモノを挿入した。

 

『んんっ……、やっぱり大きい……。』

 

万理華は、フェラをしながら気づいていたが、挿入してみると、末太のモノの大きさがジンジン伝わってきてた。

 

『うっ…動くね…』

 

と万理華が声を振り絞りながらいうと、激しく腰を動かし始めた。

 

『あっ……んんっ!んっ!』

 

万理華は声を漏らしてしまうと、今まで激しく動かしていた腰を止めてしまった。

すると、その様子を見た末太が、

 

『万理華ちゃん……、気持ちいい……?』

 

と聞いてきた。万理華は小さく頷き、また腰を動かそうとしたが、末太が

 

『じゃあ、交代ね!』

 

と言うと、万理華を抱きかかえ、布団に倒した。そして、そのままの勢いで末太は腰を振った。

 

『あっ……あっ、んっ…んっ……』

 

 と万理華は思わず声が漏れてしまった。

すると、末太が、

 

『どう?気持ちいでしょ?』

 

と言うと、さらに激しく腰を振った。

 

『あっ、無理っ…無理~!』

 

と万理華が叫ぶと、末太も

 

『あっ、あっ…で、出るかも…。』

 

と余裕のない返事をしてきた。

 

『んんん〜っ!』

 

と万理華が絶頂に達した時、万理華の中は、末太のモノから放たれた、白い液体が出ていた。 

 

『えっ!?出ちゃった…』

 

とびっくりした様子の末太に、万理華は、

 

『ほらっ、ちゃんと出るじゃん!

   良かったね!』

 

と笑いながら言うと、自分のまんこを拭った。 まだ、万理華の中は、ジンジンと熱くなっていた。

 

万理華は、末太の大きな傷が少しでも和らいだらいいなと思いながら深く眠りについた。

 

夜中にふと目を覚まし、隣で静かに眠る末太の顔を見つめた。

彼の顔立ちは決してハンサムとは言えないが、どこか優しげで落ち着いた表情だった。

 

『不思議な人だな…』

 

と万理華は、心の中でつぶやいた。

 

翌朝、まだ眠っている末太のそばを抜け出し、静かに身支度を整えた。

帰る前にそっと振り返ると、彼が目を覚ましたのか、ぼんやりと目を開けて万理華を見つめていた。

 

『おはよう、万理華ちゃん…帰るの?』

 

『うん、ありがとう。昨日は楽しかったよ。』

 

末太は微笑んでうなずき、

 

『また、遊びにおいでよ。』

 

と優しく声をかけた。

 

その後、二人の関係は続いたが、万理華は彼を恋人として意識することはなく、ただ末太との時間を楽しむために会っていた。

一方で末太は、心のどこかで万理華が自分にとって特別な存在であると感じ始めていた。

 

ある日、二人はカフェで話していた。

 

『末太くん、最近はどう?』

 

『うん、大学も忙しいけど、頑張ってるよ。万理華ちゃんのおかげで、何だか元気出るんだよね。』

 

万理華はその言葉に軽く微笑みながらも、心のどこかで罪悪感を感じた。

彼の気持ちに気づいていながらも、自分はその思いに応えることができないと思っていたからだ。

 

そんなある日の夜、末太からメッセージが届いた。

 

『自分のこと、どう思ってる?』

 

万理華は、その問いに対して言葉を探しながらも、返事を送らなかった。

末太から、メッセージや電話がしばらくの間、送信されてきたが万理華は、無視し続けた。

彼の気持ちは重く、自分の軽い気持ちで向き合うことはできないと感じたからだ。

 

今振り返ると、好きにさせといて、一方的に関係を切る自分の冷酷さが、嫌になったが、万理華は、これを機に人として成長することが出来たと思っている。

 

だからもし、末太から再び連絡が来ることがあれば、お礼を伝えたいと思っている。

 

(了)

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