曖昧な関係の果てに〜甘い言葉に隠された本音〜
万理華は、何度も、何度も後悔していた。
なぜ、万理華は、初めて会ったあの日、
裕也を家に招き入れてしまったのか……。
その答えを探す日々が続いていた。
裕也との出会いは、万理華が21歳のとき、マッチングアプリでだった。
最初にアプローチしたのは万理華で、プロフィール写真の裕也が、自信に満ちた表情をしていていることやその雰囲気に惹かれ、
『話してみたい!』
と思ったのがきっかけだった。
数日後、裕也から「いいね!」の返事が来て、二人のトークが始まった。
裕也が、理系の大学に通いながら、アルバイトを頑張っていることを聞き、万理華は
『頑張っている人なんだな……』
と感じ、彼を応援したいと思うようになった。
トークは順調に進み、万理華は裕也との会話を楽しんでいた。
彼の真面目な一面を知ることで、さらに彼に対して好意を持ち始めた。
しかし、彼からの会おうという誘いはいつも夕方や夜ばかりで、万理華は少し不安だった。何度か断ったものの、彼からの根気強い誘いに負け、最終的に
『昼間ならいいよ!』
と伝え、承諾することにした。
だが、実際に会ってみると、その印象は少しずつ崩れていった。
初めてのデートは、近くの公園での待ち合わせだった。
裕也は車で迎えに来てくれ、二人はスタバで飲み物を買ってからドライブを楽しんだ。
会話はぎこちなく、彼が疲れている様子だったため、万理華は少し気を使っていた。
そんな中、裕也が突然
『万理華の家に行ってもいい?』
と言い出し、万理華は戸惑った。
『初めて会う相手を、家に招くなんて早すぎる……』
と思ったが、裕也が
『疲れていて少し休みたいんだけど…』
と言ったことで、万理華は彼のことを気遣い、家に招くことを決めてしまった。
家に着くなり、ゴロゴロとし出した裕也の姿に
『ゆっくり出来ているなら、いいや…』
と万理華は安堵していると、
『我慢できない……』
といい、裕也は万理華に抱きついてきた。
万理華『ちょっと、やめて!』
裕也『いいじゃん~』
万理華は抵抗するも、力で敵うわけもなく…
万理華『いやっ……』
裕也は万理華の服の中に手を入れ……
万理華『やめて!』
裕也『いい体してるじゃん、ブラ外すね!』
万理華『いやっ……。あっ……。』
裕也は万理華のブラを外す。
万理華『いやぁ……。あっ……そこは……』
裕也は万理華の胸を触り始める。
万理華『んっ……』
裕也『感じてるじゃん!可愛いね~』
裕也は、万理華の胸を触り続ける。
万理華『あんっ……。ダメぇ……。』
裕也『気持ちいい?』
万理華『気持ちいぃ……』
と返事をすると裕也は、万理華のパンツの中に手を入れた。
裕也『万理華のここ、濡れてるじゃん!』
万理華「いやっ…、恥ずかしい…」
というと、裕也は、万理華の膣の中に指を入れてきた。
万理華『あっ……んんっ……』
万理華の甘い声が漏れる。 裕也は、万理華の膣を指で激しく責めた。
万理華『やっ……あぁっ…んんっ……』
万理華は思わず声を上げた。
裕也に責められる度に、体の内側から快感が沸き上がってくる。
万理華の膣内は愛液で溢れていた。
裕也が、指を動かすたびに、ぐちゅぐちゅという淫らな音が部屋中に響き渡る。
裕也『もうイッちゃいそうだね…』
万理華『うぅっ…もぅダメっ……』
万理華は、裕也の指で絶頂に達してしまった。
万理華『はぁ……はぁ……』
万理華は、息を切らせていた。
しかし、裕也は止まることなく、自分のモノを万理華の膣にあてた。
万理華『あ、待って…今、イッたばっかりだから…』
裕也『もう無理だから…』
と裕也のモノが万理華の膣に入っていく。
そして、奥まで到達すると、ゆっくりと動き始める。
万理華『あっ!んっ!』
万理華は声を抑えようとするが、どうしても出てしまう。
裕也『声、我慢しなくて良いよ。俺しか聞いてないし~』
裕也はそう言うと、腰を動かし始めた。
万理華『んっ……あっ……』
裕也『中最高…気持ちいい…』
と囁き、そのまま激しく動かす。
万理華『あっ……んっ……んっ……』
万理華は、必死に声を出さないようにしていたが、絶頂してしまいそうになっていたが、
裕也の腰の動きに我慢できず、万理華の口から甘い声が漏れる。
万理華『んっ…んっ…んんっ……』
裕也も万理華の膣が締まるのを感じ
裕也『もうイキそう…!あっ!イクっ!!』
というと、 裕也は、万理華の膣内に精液を注ぎ込んだ。そして、裕也は、ゆっくりと自分のモノを引き抜くと、万理華の膣からは、裕也の白いモノが溢れ出てきた。
そう、裕也に押し負けた流れで、万理華は、裕也と身体の関係を持ってしまった。
それからというもの、彼との関係はなんとなく曖昧なまま続いていた。
裕也は、頻繁に連絡をしてくるわけでもなく、会う時はいつも夜や夕方ばかり。
万理華は、彼がただ「都合のいい存在」としてしか見ていないのではないかと次第に感じ始めていた。
『今日は何してたの?』
裕也からのメッセージは、いつも軽い感じだ。万理華が仕事で疲れていることも、気遣う言葉は少ない。
『仕事終わったよ。ちょっと疲れたかも…』
万理華が返すと、裕也はすぐに
『じゃあ、今から会える?』
と返してきた。
『なんで、夜遅くにばかり誘うんだろう…』
万理華は不安を感じながらも、断る理由を見つけられなかった。
会えば、裕也はいつも甘い言葉をかけてくるが、それは一時的なもので、深い話をしようとはしなかった。
まるで、彼にとって彼女はただの「セフレ」でしかないような気がしてきた。
その日の夜も、彼に呼ばれて万理華は彼の家に行った。
会話はそこそこに、すぐに身体を求めてくる彼に、万理華は心の中でますます虚しさを感じていた。裕也が寝ている横で、彼女は天井を見つめながら自問自答する。
『このままでいいの?私、本当に彼と付き合いたいのかな?』
裕也は決して悪い人ではない。
けれど、彼の中で万理華がどんな位置にいるのか、どんな存在なのかを知りたかった。
勇気を出して聞こうとしたこともあったが、いつも彼の自信に満ちた態度に飲み込まれてしまい、問いただすことができなかった。
その日の深夜、事が済んでゆっくりしている裕也に、万理華は決意したように話しかけた。
『ねえ、裕也、私たちって…なんなのかな?』
裕也は少し驚いた顔をして、軽く笑った。
『何って……まあ、気軽に楽しめる関係って感じかな?』
その言葉を聞いた瞬間、万理華の胸が締めつけられるような痛みを感じた。
裕也にとって、彼女はただ「気軽に楽しめる関係」-つまり、それ以上の何かではないのだと、はっきりとわかってしまった。
『そっか……』
万理華はそう言うと、ベッドから起き上がり、服を着始めた。
『もう、終わりにしよう』
そう決意しながら、心の中で何度も繰り返した。彼女は、裕也との関係がこれ以上続くことに何の意味もないと悟ったのだ。
『今日はもう帰ってもいい?』
と万理華が静かに告げると、裕也は一瞬、不機嫌そうな表情を見せた。
しかし、裕也は、何も言わずにただ頷くだけだった。彼の反応に軽く肩をすくめ、万理華は無言のまま部屋のドアへと向かった。
ドアノブに手をかけると、少しのためらいがよぎったが、振り返ることなくそのまま外に出た。ドアが閉まる音が響き、万理華は深く息を吐いた。
万理華は静かに帰り道を歩きながら、
夜風が頬を撫で、胸の奥に溜まった重い感情が軽くなるように、冷たい夜の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
裕也との関係はこれで終わった。
それは自分が選んだことだし、きっとこれで良かったのだと、自分に言い聞かせた。
彼の都合のいい存在でいることに、もう疲れていた。
それでも、心の奥にぽっかりと空いた穴が、寂しさとなって残っていた。彼の笑顔や、何気ない会話がふと頭をよぎり、そのたびに胸が締めつけられるような感覚がする。
『もう戻れないんだ…』
小さな声で呟いた。
裕也との関係は決して満たされるものではなかった。それはわかっていたはずだったのに、どこかで変わることを期待していたのかもしれない。彼の何気ない言葉や、時折見せる優しさにすがってしまっていた自分に、今さらながら気づいた。
街灯に照らされた道を歩きながら、万理華はポケットの中で携帯を握りしめた。
連絡を期待してしまいそうになる自分を、必死に押し殺した。そして、もう二度と戻らないと、心に決めたはずのその決意を、何度も何度も胸の中で繰り返した。
それでも、寂しさだけは、どうしても消えることはなかった。
(了)
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