バイクに乗った想い〜忘れられない夕焼けの記憶〜

・作

万理華が大翔と出会ったのは、21歳の時、マッチングアプリを通じてだった。

万理華はバイクが好きで、彼のプロフィールに載っていたバイクの写真が気になり、思わず「いいね!」を送った。

彼の落ち着いた雰囲気や趣味に興味を持ち、メッセージを送り始めたのだ。

 

『こんにちは!バイク、かっこいいですね。

  どれくらい乗ってるんですか?』

 

万理華は軽くメッセージを送った。

それからほどなくして、大翔からの返事が返ってきた。

大翔もバイクが好きで、ツーリングに頻繁に行っているということが分かり、万理華はますます興味を引かれた。

しかし、大翔はあまり話し好きではなく、静かなタイプだったため、トークが大いに盛り上がるわけではなかった。それでも、その落ち着きが万理華には心地よく感じられた。

 

数週間のトークを重ねた後、大翔から実際に会わないかと誘われた。万理華はその誘いに胸が高鳴った。

大翔の地元は少し遠かったにもかかわらず、彼がわざわざ会いに来てくれるという事実が、彼女にとって特別なものに感じられた。

 

そして、待ちに待った、初めての顔合わせの日。大翔は昼過ぎに車で迎えに来てくれた。万理華は少し緊張していたが、彼の静かな笑顔がその緊張を少し和らげた。

ランチをした後、近くの公園で散歩をした。お互いの生活の話や好きなことを話しているうちに、次第にリラックスできるようになった。しかし、どこかぎこちない部分もあり、万理華は少し不安を感じた。

 

その日の夜、万理華は一人で考えた。

大翔との会話は楽しかったが、彼の寡黙な性格が原因で、盛り上がったという感覚は薄かった。

 

『もしかしたら、これで彼との関係は終わるのかもしれない 』

 

そんな思いが頭をよぎった。

ところが、突然スマホにメッセージが届いた。大翔からだった。

 

『今日は万理華ちゃんに会えてよかった。また時間が合えばよろしくね!次は、バイクで迎えに行くよ!』

 

その一言が、万理華の胸に響いた。

彼女は以前、大翔に、好きなアニメキャラクターの服部平次が、幼なじみをバイクに乗せて走るシーンに憧れていることを話していたのだ。大翔がその話を覚えてくれていたことに、万理華は驚き、そして嬉しくなった。

 

『覚えてくれてたんだ……』

 

彼女はそう思いながら、大翔との次の約束が楽しみで仕方なかった。

 

数日後、約束の通り、大翔はバイクで万理華を迎えに来た。バイクにまたがる彼の姿は、少し緊張した表情をしていたが、どこか頼もしかった。

万理華はバイクに乗るのが初めてだったが、憧れのバイクに乗れるという嬉しさから、ウキウキしながら、大翔の説明を聞き始めた。

 

『まず、ヘルメットを被って』

 

と、大翔が言うと、万理華は手渡されたヘルメットを頭に乗せながら、

 

『こんなに重いんだね!』

 

と驚いた。

 

『まぁね、チャリよりスピード出るから、   しっかり頭を守ってくれるやつじゃないと!』

 

と大翔は微笑みながら応えた。

 

次に彼は手袋を差し出し、

 

『これもつけて!』

 

と言った。万理華は少し戸惑いながら、

 

『でも、今日はそんなに寒くないよ?』

 

と答えたが、大翔は、

 

『バイクは風を切るから、寒く感じるよ!

  つけといて』

 

と説得した。

 

その後、彼はバイクの乗り方について説明した。

 

『乗り方だけど、カーブとか、俺に合わせて、身体を斜めにしてね!

そうしないと、横転するからさ!』

 

と言われ、万理華は驚いた表情で

 

『バイクって、意外と大変なんだね……』

 

と呟いた。

 

『まぁね~。でも、乗ったらハマるよ!』

 

と大翔が楽しそうに言い、万理華もその言葉に期待を膨らませた。

 

準備を終え、バイクにまたがり、万理華は大翔の背中にしっかりと手を回した。

彼の背中から伝わる温かさに、彼女は少しドキドキしながらも安心感を覚えた。

エンジンが静かに唸りを上げ、風を切って走り出す。万理華は、その瞬間、ずっと憧れていたシーンが現実になったことに胸が高鳴った。

 

そして、バイクで、風を切る感覚が、想像以上に爽快で、

 

『私、生きてる!!!』

 

と実感するほどだった。

信号待ちの間、大翔が

 

『大丈夫?』

 

と心配してくれたのに対し、万理華は

 

『バイクって最高!

   生きててよかったって思う!』

 

と興奮気味に答えた。

 

それを聞いた大翔は笑いながら

 

『大袈裟だなぁ~。』

 

と言い、万理華はその言葉に少し照れながらも笑顔を返した。

 

目的地のカフェに到着すると、大翔が

 

『ここ、バイク友達に教えてもらったんだ。

    雰囲気がいいからって。』

 

と話した。その言葉を聞いて、万理華は彼が自分をそのカフェに連れてきてくれたことに嬉しさを感じた。

 

カフェは古民家風で落ち着いた雰囲気があり、名物の豆腐鍋が目を引いたが、二人で鍋をつつくのが、恥ずかしくて、代わりに豆腐アイスを注文した。

寒い11月にアイスを食べるという矛盾を感じながらも、大翔と再び会えたことが万理華の心を暖かくしてくれた。

 

カフェを出て、駐車場まで歩いていると、隣を歩く大翔がふいに口を開いた。

 

『ちょっと寄り道していい?』

 

と、彼は不意打ちのように尋ねた。

万理華は、

 

『どこ行くの?』

 

と驚きながらも、興味をそそられ尋ねた。

大翔は

 

『カフェに行く途中で見た公園だよ~』

 

と大翔の口元が少しだけ微笑みながら答えた。

万理華は少し考え込んだ。

バイクの後ろに乗っていた時の風景を思い出そうとしたが、初めてバイクに乗れた興奮でその場所をすっかり忘れていた。

 

『そんなとこあったかな……?』

 

と、つぶやくように言ったが、どこか楽しげな気持ちも抑えきれない。万理華は、特に気にせず、

 

『うん、いいよ~。』

 

と答えた。

 

公園に着く頃には、カフェが県外だったこともあり、空はすっかり夕焼けに染まっていた。

しばらく、大翔と並んで歩き、景色の見える場所にたどり着くと、大きな橋の向こうに広がる田園風景が目に飛び込んできた。

空はオレンジ色に輝き、その美しさに万理華は思わず、

 

『綺麗……。』

 

とつぶやいた。

 

『でしょ?田舎って落ち着くよね。

  バイクでツーリングする時は、こうやって

  景色を眺めるのが楽しみなんだ』

 

と大翔が静かに言った。

 

万理華は自然が好きだったため、大翔の気持ちがよくわかった。

しばらく二人で夕焼けを眺めていると、辺りは次第に寒くなり、日もすっかり沈んでいた。万理華はふと、大翔の手をそっと握ってみた。彼が驚くかなと不安に思ったが、大翔は何も言わずに握り返してくれた。

その温かさが、万理華の心に深く響いた。

 

そして、帰りの道中、万理華はウトウトとし始め、大翔の背中に頭をコツンと当ててしまった。

 

『バイクで寝ると危ないから、少し休もう』

 

と大翔は心配し、近くのビジネスホテルで一旦休むことになった。

万理華は、夜勤明けで疲れていたこともあり、部屋に入るとすぐに眠ってしまった。

 

数時間後、目を覚ました万理華は、

 

『ごめん。私気づいたら寝ちゃった💦』

 

と大翔に謝ると、彼は優しく笑って

 

『気にしないで。よく寝てたし、イビキもかいてたから疲れてたんだね!』

 

と言ってくれた。

 

それから、旅の疲れもあって、万理華と大翔は、お互い寝ぼけていたその時。 

 

『ねえ、大翔君。一緒にお風呂入ろうよ!』 

 

と万理華は思い切って誘ってみた。

万理華は、疲れた勢いもあって、お互いの関係性など、気にしない!という感じになっていた。 万理華の唐突な誘いに大翔は、戸惑いながらも、

 

『……いいよ』

 

と言ってくれた。 

 

『やったぁ、大翔くん。じゃあ早く一緒に入ろう!』

 

と万理華が言うと、大翔は小さく 

 

『うん……』

 

と頷いてくれた。

 二人とも服を脱ぐと、万理華は大翔の体の美しさに一瞬見とれてしまったが、急にお風呂に誘った自分が恥ずかしくなり、気まずい沈黙のまま二人はお風呂を出た。

 

『大翔くん、先に部屋に戻ってて…』

 

と万理華が小さな声で言うと、大翔は軽く頷き、部屋に戻っていった。

万理華も、一人になった途端、裸でいる自分に改めて恥ずかしさを感じながら、急いで体を拭いて部屋に戻った。

 

 そして、部屋の電気を消し、ベッドに入ると、隣のベッドで寝ている大翔に 

 

『ねえ、大翔くん。起きてる?』

 

と小声で囁くように尋ねた。

 

 『起きてるよ~』

 

と大翔は答えた。 すると万理華は、 

 

『ねえ、さっきのこと、びっくりしちゃった?私ね……』

 

と言うと、大翔は続けてこう言った。

 

 『大丈夫だよ~、気にしてない!』

 

 万理華は少し安心しながら、こう聞いた。

 

 『でもさっき、『うん』って言ってくれてたけど、本当は嫌だったんじゃないの?』

 

しかし大翔は、少し間を開け

 

 『嫌じゃないよ』

 

と答えた。 

 

『えっ、ホント!?』

 

 と万理華は尋ね、大翔も続けてこう言った。

 

 『うん……』

 

万理華は少し照れながら、こう尋ねた。 

 

『ねえ、大翔くん。こっち向いてよっ!』 

 

すると大翔は恥ずかしそうにこう言った。

 

 『恥ずかしいよ…』 

 

『えっ、大翔君、ひょっとして照れてるの?』

 

と万理華は聞き返した。  

 

『うん……』

 

と大翔は答えた。 

普段静かな大翔が照れている姿を見て、万理華は微笑みながらこう言った。 

 

『可愛い……』

 

そして二人はしばらくの間沈黙が続いた。

しかしその後、何か思いついたように 

 

『ねえ、大翔くん、キスしてよ……』 

 

と万理華が冗談のつもりで言うと、大翔は 

 

『うん……』

 

と言って、万理華の唇にキスをした。

万理華は、冗談のつもりだったが、本当にしてきたことに、びっくりしたのもつかの間、あまりの気持ち良さに思わず、

 

 『大翔君、もっと……もっと……』

 

とがせがんでしまった。

大翔もまた、万理華にキスをし、今度は舌を入れた。 

 

『んっ……んっ……』 

 

と万理華は声を漏らしている姿を見て、大翔が思わず、

 

『ねえ、おっぱい触ってもいい?』

 

と大翔が言うと、万理華は小さく頷いた。

すると、大翔が、万理華の乳首をそっと弄り始め

 

『んっ……あんっ……』

 

と万理華は、また声を漏らしてしまった。

大翔は耳元で

 

 『ねぇ……もっと触って欲しい?』

 

と意地悪な質問をしてきた。

すると万理華は

 

『うんっ…お願い…します……』

 

その気持ち良さに、万理華は従順に従うしかなく、恥ずかしそうに答えた。

そして、大翔は万理華のあそこに指を入れ、万理華の中を触り始めた。 

 

『あっ……んんっっ……』

 

と声を漏らす万理華に、大翔は耳元で、

 

 『もっと声出していいよ。』 

 

と囁く。すると、万理華は気持ちよさそうに

  

 『あぁっ……そこっ……ダメっ…』

 

と言った。大翔が指を動かす度に、グチュグチュという音が部屋に響く。

そして、だんだんと万理華の声が大きくなっていった。 

 

『あぁっ!イクっ…!イッちゃう!』 

 

と言って身体をビクビクさせている万理華に、大翔が、

 

『まだイッちゃだめだよ。』

 

と言ったが、万理華は我慢できずに、大翔が指を抜いた瞬間、イッてしまった。 

すると、大翔が万理華に、

 

 『じゃあ、今度は、僕のも舐めて。』

 

 といい、万理華は恥ずかしそうに

 

 『うん……いいよ……』

 

と答えた。

そして大翔はズボンとパンツを脱ぎ、万理華に自分のものを見せた。 

万理華は、大翔のものがパンパンになっているのを見て

 

『わぁ…大翔くんの、すごくおっきい……』

 

そう思いながら、万理華は大翔のものを手で触り始めた。 

万理華の小さな手が大翔の敏感な部分に優しく触れ、大翔は思わず

 

『んっ……あっ……』

 

と声を漏らす。

 

『大翔くん、気持ちいい?』

 

 と万理華が聞くと、 

 

『うんっ……すごく気持ちいいよ……』 

 

と答えた。 

すると、万理華はもっと気持ちよくなって欲しいと思い、大翔のものを自分の口に咥えた。そして、口の中で舌で舐めたり吸ったりした。

 

『あっ……万理華ちゃんっ……もう……出そう……』

 

と言うと、万理華は

 

 『まだダメ!』

 

と言って、また咥えた。

そして、さっきよりも激しく舐めまわした。

そうして、万理華は大翔のものを触ったり、

舐めたりした。

万理華の手技、口技に 

 

『んっ……んっ……はぁはぁ……』 

 

と大翔は声を漏らしながら、大翔は 

 

『ねぇ、もう、そろそろ挿れたい』

 

と言うと万理華は 

 

『うん…いいよ……』

 

と蜜液を垂らしながら答えた。

そして大翔は、自分のものを出し、ゴムを用意してつけ、万理華のあそこにあてがった。 そしてゆっくりと挿入していった。 

 

『あっ……』

 

万理華は、大翔の温かさや大きさが、中に入ったのを感じ思わず、声を漏らした。

 

大翔『気持ちいい?』

 

 万理華『うん……気持ちいい』

 

と答えたあと、大翔は続けて 

 

『じゃあ、動くよ』

 

と言うと、万理華は恥ずかしそうに頷いた。そして、大翔はゆっくりと腰を動かし始めた。 そのスピードの心地良さに

 

『あっ……あっ……あっ……』

 

と万理華が喘ぎ声を漏らす。

しかし、大翔は、

 

『ねぇ、もっと激しくしていい?』

 

と言い、万理華が

 

『うん……いいよ……』

 

と答えると、大翔は、徐々に腰の動かす速度を上げていく。すると、万理華の声も少しずつ大きくなっていき、遂には、 

 

『あんっ!…ああんっ!…あんっ!……』

 

と大きな声を上げるようになっていた。

すると大翔も我慢できなくなり、

 

 『ねぇ、そろそろ出してもいい?』

 

と聞く、それに万理華も恥ずかしそうに

 

『うん……出してもいいよ…』

 

と答えた。

すると大翔の腰振りはもっと激しくなり始めた。 

 

『あっ……ああっ……あああんっ!』

 

と気持ち良さそうに声を出す万理華を見て、大翔は射精した。 

 

2人は繋がったまましばらく動かなかった。 

 

しばらくして、大翔がゆっくりと自分のものを抜いた後、ゴムの中を見ると大翔の白いものが沢山詰まっていた。

 

万理華が疲れたように

 

『はぁはぁ……』

 

と声を漏らし、肩で息をする様子の万理華に、大翔はこう言った。 

 

『ねぇ、気持ちよかった?』

 

すると万理華は少し照れながらも答えた。

 

 『う……ん……気持ち良かったよ』

 

そして二人は見つめ合った。

 

こうして、二人は思いがけず身体の関係を持ってしまった。

 

その後、万理華と大翔は、互いに気まずい空気を感じながらホテルを出た。

 

万理華は、何か言葉をかけようとしたが、大翔も何も言わず、ただ淡々と会計を済ませバイクで駅まで送ってくれた。

 

二人の間には、いつものような軽い冗談も心地よい沈黙すら存在せず、ただ緊張と気まずさだけが漂っていた。

 

バイクのエンジン音が重く響く中、万理華は何度も言葉を探したが、その度に飲み込んでしまった。どう話せばいいのか、どうすればこの沈黙を破れるのかがわからなかったのだ。駅に着いた時、大翔は

 

『気をつけてね。』

 

と短く言うと、すぐに走り去っていった。

その背中がどこか遠く感じられて、万理華は手を振ることもできなかった。

 

家に帰ると、万理華は一気に疲れが押し寄せたようにベッドに倒れ込んだ。

何度も思い返すのは、ホテルを出た後の沈黙と大翔の無言の表情。

そして、その日の夜、大翔からは何の連絡もなかった。万理華は少しずつ不安を感じ始めた。

 

『やっぱり、身体の関係を持ってしまったからなのかな……』

 

そんな考えが頭をよぎる。

 

翌日も大翔からのメッセージは来なかった。いつもは日常の何気ない話でも連絡を取り合っていた二人だったが、彼から一言も返ってこなかった。

 

万理華はスマホを手に取り、彼にメッセージを送るかどうか迷った。

しかし、何を書けばいいのかがわからない。ただ「昨日はありがとう」と言うだけでは、あの夜のことに触れないままでいいのだろうか。それとも、あの日のことについて、ちゃんと話すべきなのだろうか。

 

悩んだ末、万理華は、結局何も送ることができなかった。

 

そして、それから数日が過ぎても、大翔からの連絡は来なかった。 

彼は、特に嫌そうな態度を見せたわけでもなく、最後まで穏やかだったのに、なぜこうして急に距離ができてしまったのか。

理由がわからないまま……。

 

もしかしたら、大翔はもう万理華とは、会うつもりがないのかもしれない。

そう思うと、胸が締めつけられるような思いに駆られた。

 

数週間が経ち、万理華は大翔との関係が終わってしまったのだと、ようやく少しずつ受け入れ始めていた。しかし、彼の気持ちは結局わからないまま。連絡が途絶えたその理由を知ることもなく、彼女の心にはぽっかりとした穴が残った。

 

その穴をどう埋めればいいのか、万理華は今もまだ答えを見つけられずにいる……。

 

(了)

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