繰り返す恋の終わりに〜無邪気な笑顔の裏側で〜
万理華が岳斗のプロフィールを見た瞬間、その無邪気な笑顔に心を奪われた。
岳斗の笑顔は、どこか親しみやすく、幼なじみのような懐かしさを感じさせた。
彼の自己紹介も飾らずシンプルで、その自然体な雰囲気が万理華には心地よかった。
『この人なら、もっと話してみたい!』
と思い、迷わず「いいね!」を送った。
するとすぐに、岳斗からも「いいね!」が返ってきて、トークが始まった。
万理華
『こんにちは!
いいね!して頂き、ありがとうございます!』
岳斗
『こちらこそ、いいね!返してくれてありがとう!趣味とか、何してるの?』
軽い会話から始まった二人のトークは、次第に深いものへと変わっていった。
趣味や日常の何気ない出来事を語り合い、共通点を見つけるたびに二人は驚き、笑い合った。特に、どちらも4人兄弟だということがわかったときは、話が弾んでさらに親近感が湧いた。
『万理華ちゃん、ほんと礼儀正しいよね!』
岳斗のその一言が、万理華の心を温かくした。普段は軽口を叩いてばかりの彼が見せた、ふとした気遣いに、万理華は少し驚きながらも嬉しさを感じた。
彼のリラックスした雰囲気に、自然と万理華も心を開いていった。
まるで昔からの友達と話しているような心地よさがあり、そのたびに彼に自然と惹かれていった。
トークを始めてから1〜2週間が経ったころ、岳斗からメッセージが来た。
『実際に会わない?今度、地元に帰省するからさ!』
万理華は少し緊張しながらも、すぐに
『会いたい!』
と返事をした。同じ地域に住んでいることもあって、彼の提案には安心感があった。
そして、会う日が待ち遠しく、何度もメッセージを送り合った。
そして迎えた初めての顔合わせの日。
夕方、岳斗が仕事を終えた後、車で迎えに来てくれた。車に乗り込むと、万理華は緊張していたが、すぐに岳斗の明るく軽快なトークに引き込まれた。
『ドライブしながら、適当に話そ~!』
岳斗のそんな誘いから、あてもなくドライブし、たわいもない話で盛り上がった。
岳斗は、やはり親しみやすく、万理華の緊張もすぐに解けていった。
彼のイタズラっぽい笑顔と、冗談を交えた会話に、万理華は何度も笑ってしまった。
『ねぇ、万理華ちゃんって、バカ??』
そんな風に、彼は時折、冗談を交えて万理華をからかい、そのたびに彼女は頬を赤らめた。
そんなやり取りが続き、気づけば時間は深夜に差し掛かっていた。
『ちょっと、休憩しよっか!』
そう言って、岳斗は近くの公園に車を停め、二人でゆっくりと公園を散歩した。
夜風は、穏やかで冷たかったが、万理華の頬は、そんな夜風では、冷めないほど、ますます熱くなっていた。
公園で少し歩いた後、再び車に戻った。
そこで、岳斗が突然、万理華の顔を覗き込んで微笑んだ。
『万理華ちゃん、可愛いね。』
そう言うと、彼は万理華にキスをした。
驚きと緊張が混じり、万理華は一瞬戸惑ったが、岳斗の優しい雰囲気に心が解け、彼に身を委ねた。
『ここじゃ、見られるから…』
岳斗がそう囁き、二人はラブホテルへ向かった。
岳斗は、部屋に入るとすぐ、万理華を抱き寄せキスをした。
『んっ……』
万理華は、思わず声を漏らしてしまった。
『ねぇ……脱がせていい?』
岳斗が聞くと、万理華は小さく頷いた。
万理華の上着を脱がし、下着姿になった万理華を見て、岳斗はゴクリと唾を飲み込んだ。 濃い紺のレースの下着は、万理華の白い肌を際立たせていた。
『肌、綺麗いだね』
岳斗がそう言うと、万理華は恥ずかしそうに下を向いた。
『あの……岳斗さんも脱いで下さい』
『うん、わかった』
岳斗も服を脱ぎ、2人して下着姿になると、
岳斗は万理華をベッドへ押し倒した。
2人の唇が重なり合い、何度もキスを繰り返すと、万理華の緊張が少しずつ解れていった。 岳斗は、万理華の首筋に舌を這わせた。
『あっ……』
万理華が小さな声を上げると、岳斗は、さらに首筋を舐め上げ、耳たぶを甘噛みした。
『んっ……』
岳斗の舌が耳の中に入り込み、クチュクチュと音を立てると、万理華は身体を捩らせた。 岳斗の手が、万理華の背中に回りブラのホックを外すと、下着を上にずらした。
岳斗の手が、万理華の乳房に伸び、優しく揉み始めた。
『んっ……あっ……』
乳房を撫でながら乳首を刺激されると、万理華の息が荒くなった。
『ここ気持ち良い?』
『うんっ……』
岳斗が万理華の乳首を口に含むと、万理華は、小さく声を上げた。
『あぁっ……んっ……』
万理華の甘い声を上げ始める姿を見ながら、岳斗は乳首を刺激し続け、空いた手で万理華のショーツへと手を滑らせた。
『あぁっ……んっ』
ショーツの中に手を入れ、陰部に触れると、そこはもう蜜で溢れていた。 岳斗は、万理華の蜜壺の中へ指を挿れ、優しく動かし始めた。
『あっ……んっ……あんっ』
万理華の息遣いが荒くなるにつれ、岳斗も呼吸が乱れていった。
『挿れてもいい?』
岳斗が耳元で囁くと、万理華は小さく頷いた。
『うん……』
岳斗は、万理華のショーツを脱がせ脚を大きく開かせ、万理華の蜜壺に自身のモノをあてがった。 岳斗が、ゆっくりと挿入すると、万理華は身体を仰け反らせた。
『あっ……あぁっ』
岳斗は、万理華に覆い被さると、腰を動かした。
『んっ……あんっ……』
岳斗の腰の動きに合わせ、万理華の吐息が漏れ始めた。
『あっ……あんっ……あんっ』
『万理華ちゃんっ……気持ちいい?』
岳斗にそう聞かれると、万理華はコクリと頷いた。
『きもっちぃっ……いいよ……』
岳斗は、さらに激しく腰を動かした。
『あぁっ……んっ……あぁっ』
2人はほぼ同時に達すると、そのまま抱き合った。
しばらくして落ち着きを取り戻すと、岳斗が万理華にキスをした。
『万理華ちゃん、可愛いね!』
岳斗にそう言われ、万理華は、顔を赤らめ身体が熱くなった。
さらに、2人は、深く、舌を絡め合わせたキスを交わした。
それから、二人の関係は、自然とセフレへと発展していった。
万理華は、最初こそ戸惑いと緊張を感じていたが、岳斗の無邪気な態度や優しい振る舞いに、次第に抵抗感は薄れていった。
彼の親しみやすさは、まるで長年の友人のように万理華を安心させ、彼女は気づけば、彼から離れられなくなっていた。
岳斗は相変わらず万理華をからかい、軽く接してくる。彼にとって、二人の関係は単なる気軽な遊びの延長に過ぎないようだった。
時々、冗談交じりで「友達だからさ」と言う彼の言葉に、万理華は少し胸を締め付けられるような思いを感じながらも、無理に笑って受け流していた。
それでも、万理華は彼との関係を切ることができなかった。
岳斗にとっては軽い付き合いかもしれないが、万理華にとっては彼との時間が特別で、ただの友達以上の感情を抱いていたからだ。それが彼女をこの関係に引き留めていた。
岳斗との関係が1年ほど続いた時、万理華は、岳斗との関係に悩むようになっていた。
最初こそ心地よいもので、毎回のデートや会話に万理華は胸を躍らせていた。
彼の無邪気な笑顔や気さくなトークに引き込まれ、まるで長年の友人と過ごしているかのような安心感があった。
しかし、岳斗と会うたびに、最終的にはヤッて終わる関係。
その関係が次第に固定化され、同じパターンの繰り返しになってしまっていることに、万理華は気づき、嫌気がさしていた。
『本当に、これでいいのかな……』
万理華は、一人になったときに自問自答することが増えた。
岳斗との時間は楽しいが、その「楽しさ」が持続することはなく、彼の本当の気持ちがどこにあるのかも分からない。
深い感情的なつながりがないことに、万理華は不安だった。
次第に彼の誘いに乗ることが面倒に感じるようになり、断る頻度が増えていった。
彼のメッセージに返信するのも遅くなり、次第に二人の会話は途切れがちになった。
気づけば、二人は会わなくなり、関係は自然にフェイドアウトしていった。
あれからもうすぐ2年が経とうとしていた。
万理華はふと、スマホの画面に映るカレンダーを見つめ、岳斗のことを思い出すことがある。
彼の無邪気な笑顔や軽い会話、あの気楽さはもう遠い記憶のようだ。
万理華は、過去の自分に問いかけるように、彼との関係がどうしてああなってしまったのかを考え続けていた。
『岳斗、今は元気にしてるのかな……』
特に連絡を取ることはないが、万理華は、岳斗が幸せでいることを願っている。
あの頃は、彼との関係に意味を求めてしまったからこそ、終わりを迎えたのだろう。
万理華は、今の自分が少しだけ成長したことに気づきつつ、過去の恋に静かに区切りをつけていた。
『もうあの関係には戻らない。今度はもっと大切なものを見つけたい。』
万理華はそう心に誓い、新しい未来に向けて一歩を踏み出していった。
(了)
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