女装者だけど女性の身体にはなりたくない私

・作

私は女装者ですが、女性の身体になりたいという気持ちはありません。だから、股間を無理に隠したり、去勢手術や性別適合手術を受けたいという願望もありません。勿論、注射や錠剤による女性ホルモンの摂取もしていません。ただ、私の女装は単なる趣味ではなく、恋愛対象は男性なので、ありのままの私を女性のように愛してくれる男性に心を惹かれます。女性にはなりたくないけれど女性のように愛されたいというのは矛盾するかもしれませんが、それが私の本心なのです。

 

トランスジェンダーと呼ばれる人たちの多くは、心は女性なのに自分の身体に男性器がついているのが忌まわしく、女性として生きていくために性別適合手術を受ける人がいます。お金も時間もかかり、手術後も辛い生活を強いられます。それでも女性器を手に入れることに満足し、女性として生きていけるのならば幸せです。でも、私にはそのような気持ちはありません。私が求めているのは、ありのままの私を受け入れて、しかも女性として愛してくれる男性なのです。

 

普段の私は男性として生活しています。女性の姿でいられるのは夜の時間と休日だけです。ただ、最近はテレワークによって出勤しない日も多くなったため、女性の姿で過ごす平日もだんだん多くなり、普段の買い物やショッピングも女性の姿で出かけるので、週の半分以上を女性の姿で過ごすようになりました。そして、今まで勤め帰りに寄っていたスナックにも最近は女性の姿で行くようになりました。

 

最初、常連客の多くが私が誰だか分らなかったようですが、私の正体に気づくと気軽に声をかけるようになりました。さすがに声までは変えることが出来ないのですが、出来るだけ高い声が出るようにし、女性の言葉で話すようになりました。そして、お客の中に私に熱心に言い寄る男性が一人いました。「前から気になっていたんだけれど、夏になるとシャツからブラ紐が透けて見えるから、そんな趣味があるんだなと思っていたんだけど、女装をすると本当に綺麗だね」と言って私をカウンター席ではなく、ボックス席に誘うようになりました。

 

男性客は次第に私をお店の従業員の様に扱うようになり、お店のママさんのお手伝いをさせられることが多くなってしまいました。ママさんからも「毎日でなくてもいいからヘルプとして何日かお店に出てくれないかしら」と言われるようになりました。ただ、お客としてお店に来るのとお客の相手をするのは全然違うので、接客の経験のない私はとても戸惑いましたが、次第にそれにも慣れて週末だけはお店の手伝いをするようになりました。

 

お客の中には私が目当てで来る人も増え、週末はとても忙しくて大変でしたが、ママさんはとても喜んでくれて、アルバイト料も凄く弾んでくれました。でも、私目当てなのは男性客ばかりではなく私を本当に狙っていたのは実はママさんでした。それに気が付いたのは店を閉めた後の彼女の言葉でした。片づけが終わり店のシャッターを閉めた後、彼女に「帰りに私の家へ寄って行かない?」と言われたのです。気軽に家で少し飲んでいかない? という意味だったのかもしれませんが、私はそのように思えませんでした。

 

私は女装者で恋愛対象は男性です。ただ、身体は全くいじっていないので男性のままです。それを知っていて彼女は私を誘ったのです。彼女の性的な嗜好はノーマルなのかレズビアンなのか分かりません。でも、部屋に入ると彼女は私が見ている前で服を脱ぎ、下着姿になって「あなたも服を脱いだら?」と言って私を抱き寄せて唇を重ねました。そして彼女の舌が私の中に入ってくると私の股間に手を忍ばせました。

 

私は女性が相手ではその気になれません。彼女は「あなたが男性が好きなのは分っているわ。でも、前からあなたのことが好きだったの。今日は男になって私の身体を慰めて欲しいの。もし嫌ならばレズプレイでもいいから私の身体を抱いてくれない。今日は身体が疼いて我慢できないのよ」と言ったのです。でも、私はこれまで女性を相手にした経験などありません。

 

私は積極的に責めて来る彼女にされるままで、気が付くと彼女は私のペニスを咥えていました。しかも、乳首を刺激されるとペニスが大きくなってしまったのです。「ゲイはウケでもペニスの大きな人が多いっていうけどあなたも立派ね。私はもう我慢できないわ」と言うと私の腰に跨り自ら私のペニスをオマンコに入れ、腰を上下させて喘ぎ始めたのです。

 

彼女のオマンコに締めつけられているうちに私も感じてしまい。彼女の腰の動きに合わせて突きあげると彼女は身体をピクピク痙攣させながらイッてしまいました。私の上に倒れ込んで「気持ち良かったわ。今度はあなたが激しく突いてちょうだい」と言い、後ろ向きになってお尻を突き出しました。私はバックスタイルのまま彼女の両腕を掴み、激しく突きあげました。すると彼女は絶叫しながら二度目の中イキをしたのです。

 

私はこのままでは彼女に中出ししてしまうので、慌ててペニスを抜き、彼女の背中に射精しました。私は生れて初めて女性相手にペニス使い、激しく腰を使ったセックスでした。女性として男性に愛されたいと思っていた私の初めてのセックスの相手が女性だったのはとてもショックで、初めて私にペニスがあることが忌まわしく思ったのです。このままでは彼女の男にされてしまうので、私はその日からお店に行くのは止めました。

(了)

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