セックス途中に第三者が現る

・作

セックス途中に第三者が現る

 

20代の頃、彼女と一緒にいるときに、 彼女が友達に電話をかけたり、かかってきたりすることがあると思います。

その行為自体はよくあることで、僕にとって刺激的な思い出があります。

今でもその時のことは鮮明に覚えていて、興奮した記憶とS的要素が開花したのかもしれません。

その瞬間がノーマル的な行為を進化させることは間違いありませんでした。

その状況を記憶を遡って、具体的に言うと、僕たちはセックスの途中でしたが、彼女の友達から電話がかかってきました。

友達とは普段の日常的な会話から始まり特別な話題でもなかったんですが、その「今、他の人と繋がっている」という感覚が、僕にとって新しい扉を開いたような気がしたんです。

前にも彼女の家でセックスをしている途中で彼女の友達が家に遊びにきた時とよく似てました。

セックスは一旦中断することになりますが、彼女は風呂上がりの感じで、玄関に友達の応対にいきました。

僕は部屋で全裸のままです。

二人だけの時間の中に別の人の存在が同時並行的に存在してました。

うまくいえませんが、なんとなく伝わりますかね。

話しを戻すと、彼女は完全に電話に集中していたし、僕はその状況の中で少し興奮しました。

「今、彼女は別の人と話しているのに、 僕たちはこんなにも親密で繋がっている」 というアンバランスさが、なんとも言えない興奮を呼び起こしたんだと思います。

その時の気持ちをよくよく考えると、他の人に「知られているかもしれない」という緊張感があったんだと思います。

もちろん、彼女の友達は僕と彼女がセックスの途中だとは知らないし、 電話の向こう側では普通の会話が進んでいたんですが、その一方で僕たちはベッドの中で濃密な時間を過ごしていました。

このギャップが、 当時の僕にはとてつもなく刺激的でした。

彼女の友達に「僕がセックスの途中だということを知ったらどうなるだろう」という、 想像が頭をよぎり、 その考えに興奮を覚えたんです。

彼女が友達と電話中でも、セックスを続け、彼女が友達にセックス途中だとバレないように、声をあげるのを我慢していることにも、興奮しました。

その後、何度か同じような状況が訪れるたびに、その感覚が再び蘇りました。

バレるかバレないか?ギリギリのところを責める感覚がたまらなく興奮する要素になっていました。

とはいえ、その感覚がどこから来るのか、 自分でも理解できずにいたし、彼女も心から嫌がることもしなかったので、彼女自身も興奮していたのだと思います。

ただ、 彼女が友達と話している間、僕たちがセックスの途中だということが、僕にとっては非常に刺激的なものであったことは確かです。

人が興奮する時やシチュエーションというのは人それぞれで、色々な人がいて、二人の関係性や心理状況にもよると思います。

僕にとっては、 「セックスの途中に第三者が存在している」という感覚と、セックス途中であることがバレるかバレないか?の、その瞬間がエキサイティングなものに変えていたんだと思います。

ノーマルなセックスとは雰囲気も少し違って、スリルが、僕たちの行為に新たな世界を与えていたように感じます。

こんな経験をシェアすることで、同じような感覚を抱いたことがある人もいるかもしれません。

若い時などは、 自分のセックスに対して興奮のポイントがまだ明確でないこともありますが、予期せぬ状況が新しい刺激を開花する可能性があります。

ノーマルな行為を繰り返しているだけでは、マンネリになってくるし、はたまた、刺激だけを追求すると大きなリスクを背負うことにもなりかねません。

しかし、性的な興奮する感覚は誰にでも予期せぬ形で唐突に訪れるということです。

そして、それを否定せずに受け入れることが大切だと思います。

お互いの関係性にも、よりますので、普段からお互いの関係をしっかり理解し、相手のことを尊重することがなによりも大切だと思っています。

 

(了)

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