女装者の私は女性として入社、そこで出会った彼は実は女性でした

・作

 

私がまだ三十代の半ばだったころ、私には大好きな一人の男性がいました。そのころの私はまだ女性の下着を身に着けるだけで満足していた下着女装で、彼は私の服を脱がせると私がショーツやブラを身に着けているのが嬉しくて、私の身体を夢中で貪り、気が付くと私は彼の女にされていました。

 

週末になると私が彼の部屋に行って夜を過ごしたり、またある週は彼が私の部屋に来るといった生活をしていました。彼のあそこはとても大きいので、一晩に何度も抱かれると私のアナルはポッカリ穴が開いたようにされてしまいます。そして私の身体は彼に馴染まされ、彼なしでは生きていけない身体にされてしまいました。

 

いつの間にか私は仕事以外の時は女装して過ごすようになり、彼と一緒の時は恋人のような半同棲生活を始めてしまったのです。ただ、そんな生活は長くは続かず、彼は新しい女を見つけると私の元を離れていきました。ただ私は女ではないので、彼の相手が女性なら許せたのですが、彼の相手が私と同じ女装者だと分かるととても許せず、悔し涙を流しました。

 

私はショックで仕事が手に着かず、それまでの会社を辞めてその街を去る決心をしました。全く違う街で一からやり直そうと思い、女装の私を女性として採用してくれる会社を探しました。でも、私の生き方を理解してくれて、採用してくれる会社はそう簡単に見つかりません。でも、黙って入社してトラブルにはなりたくないので、私は全て打ち明けるつもりでいました。

 

でも、そんな私の書き込みをネットで見つけて助けてくれた人が現れました。その人は自分も過去に性別問題で苦しんでいたことがあり、今は女性として会社を経営している人でした。そして、女性の姿で面接に行った私を快く迎えてくれました。その会社には私とは反対に男性として生きたくて性別を変えたい人もいるジェンダーフリーの会社だったのです。

 

そして入社後、私は一人の男性の姿をした人が気になるようになりました。彼は戸籍上は女性ですが、ホルモン治療をしながら男性として生活しています。私は彼とは逆に戸籍は男性ですが、ホルモン注射をしながら女性として生活しています。最初は彼を全く意識していませんでしたが、ある時私たちが出合い頭にぶつかってしまい、私はとっさに自分の素が出てしまいました。互いに元の男と女になってしまったのです。

 

気が付くと私は「大丈夫?怪我はない?」と男の声で話しかけ、彼は「私は平気よ、あなたは大丈夫?」と女の声で答えたのです。それが私たちの最初の会話でした。思わず私たちは顔を見合わせて笑ってしまいました。直ぐに二人とも普段の姿に戻り、「ごめんなさい、気づかなくて」と私が言うと彼は「僕の方こそ悪かった、ごめん」と言ったのです。

 

それから私たちは互いを身近に感じるようになり、時々お話をするようになりました。たまに帰りが同じ時間になると二人でお茶を飲んだり、時にはお酒を飲むようになりました。会話は私が女で彼が男です。でも、それがとても楽しくて次第に好意を感じるようになっていきました。勿論恋愛対象は私は男性、彼は女性です。でも、互いに異性を感じるようになっていったのです。

 

そしてある日、彼は誰もいない暗がりで私の両肩を掴むと「君が好きだ」と言ったのです。私は彼の眼をじっと見て目を閉じました。すると彼は私を抱きしめ唇を重ねてきました。そのまま私たちはホテルへ入り、服を脱ぐと互いの身体が男と女が逆なのに気が付いたのです。

 

私は可笑しくて「何か変ね」と言うと彼も「そうだね」と言いました。彼は胸にはさらしを巻いて胸を隠し、男物のブリーフを穿いています。私は少し膨らんだ胸にブラを着け、可愛いショーツを穿いていました。彼は私の下着をはぎ取ると私の胸を揉み、乳首を激しく吸いながら「大好きだ」と言ってくれました。

 

私は彼に愛撫されながら善がり声を上げ「私も好きよ。もっともっと激しくして」と言って股を開きくとそこにはホルモンで小さくなった性器が現れました。でも、彼はそれを気にせずアナルへ指を入れると私はアッという間にイカされてしまいました。そのテクニックの素晴らしく、その後何度も私は絶頂を迎えました。私は身体を震わせながら、「凄いわ。身体が蕩けそう」と言うと彼は「今度は僕を満足させて」と言いました。

 

私は彼の股間に顔を埋め舌で丹念に舐め上げていきました。彼の汁がとめどなく流れ出し、それを私はすすります。そして、大きく皮の剥けたクリを口に含み吸い上げると彼は激しく喘ぎながら身体を弓なりにしてイッてしまったのです。そして「凄くよかったよ。本当の男と女の営みとは違うけれどこれが僕たちのセックスだね」と言うと私を抱きしめてくれました。

 

初めての彼とのセックスは互いに性器を使いませんでしたが、それでも私たちは十分満足し、互いの愛を確かめることが出来ました。そして、他の同性カップルとは違い、私たちは結婚することも可能なんです。お互いの姿はあべこべですが。

 

私たちは互いに性別適合手術を受けず、自分たちの名前を改名し、私は彼の姓になって夫婦として暮らしていきたいと思っています。彼もそれには賛成してくれました。私たちは自分のなりたい性を選び、男と女として生きて行こうと誓い合ったのです。

 

 

(了)

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