日本では決してない出会いがある海外での女装は格別ね

・作

毎年、日本のゴールデンウィークの時期は数日休みを取るだけで2週間近い休日になるため、私にとっては不本意でしたが、長期の海外出張を良く組まれてしまう事が多く、折角の休みが無くなってしまいます。でも、大きなトランクにたくさん洋服を詰め込んで海外で思いっきり女装が出来るのは私の歓びでもありました。

 

仕事自体は、私が訪問する国にはゴールデンウィークはなく、通常の勤務なので取材にはとても便利だったのです。その国特有の事情や政策の違いがあるので、日本とは違う現場の話を聞くことができ収穫が大きいので、取材からホテルに帰るとそのまとめをするのが大変で、女装をして食事に出かける時間がついつい遅くなってしまいました。

 

シャワーを浴びて、念入りにお化粧をし、ウイッグを着けると私の気持ちが女性に変わります。そして、服を着ると身も心も女性に変身します。普段ならば軽くファーストフードで済ませてしまうのですが、その日は少しおめかししていたので、レストランで夕食を摂り、ホテルのバーラウンジに出かけました。

 

そして、私がカウンター席に座るとすぐ隣に昔テレビでよく見た芸能人の男性が座っていました。外国ではほかに日本人やマスコミが周りにいないから有名人でも普通に同じバーで出会うこともあるのかな? と思いました。だから私も気軽に声を掛けることが出来ました。

 

その方は、昔は人気のあった男性アイドルグループの一人だったのです。私は昔見たテレビの歌謡番組を思い出して懐かしい話をしながら楽しい時間を過ごしました。

 

そんな時、私の隣に一人の日本人の男性が座り、私に話しかけました。私は出来る限り高い裏声で返事をしましたが、その男は私が女装だと分かっていたようです。夜遅く女性がホテルのバーで一人で飲んでいること自体あまりないことだし、多分私が女装だと知って近づいてきたのだと思います。そんな男は間違いなくゲイです。

 

その男は私を部屋に誘おうと思っているのは間違いありません。相手にしないで芸能人の方とずっと話をしていればよかったのですが、私はその男の誘いに乗ってみようと思ったのです。それは日本の発展場と同じ感覚で、やりたい男性とされたい女装者の関係です。そして、私の前には私の頼んでいないお酒が運ばれ、「お近づきのご挨拶です」とその男は言いました。

 

下心が見え見えで、そのお酒は女を直ぐに酔わせしまう強いカクテルで、私は直ぐにそれが分かりましたが、その男の誘いに乗ってしまおうと思ったのです。直ぐに酔ってしまった私を男は介抱するように自分の部屋へ連れて行き、私をベッドに寝かせると服を脱がせました。私は意識を失ってはいませんでしたが、その男のされるままに裸にされ、男を迎え入れました。

 

男は私の乳首を舐めまわし、アナルにローション塗ると指を入れました。アナルをかき回すように広げると固い男のペニスが挿入されました。軽い痛みを感じましたが、次第にそれが歓びに変わり、私は喘いでしまったのです。でも、それは十分想定していたことなので、慌てずに善がり声を上げながら男が気持ちよくイクまで待ちました。

 

ただ、直ぐにはフィニッシュしない男は何度も体位を変えながら私を焦らします。男はバックで挿入したまま、私を立たせて立バックの姿勢で激しく突きたてました。私の喘ぎ声が悲鳴に変わり、壁に手を突いたまま男は私の中でフィニッシュを迎えました。直ぐに男はペニスを抜きそれを私に咥えさせ、残っていた精液を私に飲ませましたが、全然嫌ではありませんでした。

 

私のアナルからは男の精液が流れ出し、それが足を伝わって流れていくのが分かりました。でも、その後で男は「気持ち良かったぞ。いいオマンコだな。幾らだ?」と言ったのです。そこで私は自分が商売女だと思われていたことに気が付いたのです。屈辱的な言葉を浴びせられた私は、とてもショックでした。でも私は、「私はコールガールじゃないわ。あなたの誘いに乗ってみただけよ」と言い捨て、素早く服を着てその部屋を出ました。

 

一晩の恋愛ならば素敵な夜のはずだったけれど、屈辱的な言葉を聞いたおかげで最悪の夜になってしまいました。自分の部屋に戻るまでの足どりは重く、アナルに大きな穴が開いたような気持ちのまま、その晩はシャワーも浴びずに眠ってしまいました。ただ、翌日は仕事がなく一日自由な時間だったので、気晴らしに女装をして街を散歩することにしました。

 

知っている人が一人もいない外国の街ってすごく気持ちがよく、誰も私が女装をしていることなんか知りません。しかも都会なのに日本のように人が多くなく、男性は私に色目を使い、しかも皆親切なので嫌なことを忘れさせてくれるには最高の朝でした。

 

私は自撮り棒で自分の姿を撮りながら公園のベンチに座り、スタバで買ったコーヒーを一人で飲んでいると私の前をジョギングをしている人たちが通り過ぎていきました。そのすがすがしさの中で私は昨日のことは忘れてしまおうと決めました。

 

外国に来ていると、どんなトラブルに巻き込まれるかわかりません。特に女装をしていて夜一人で歩くのはとても危険なことが分かりました。これからは外国で嫌な思い出を作らないようにしたいわ。

 

(了)

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