着ぐるみプレイで
異常性癖と呼べるレベルのプレイと言うのは、レンタルDVDなどを見ていると、比較的メジャーでありそうなアナルでも普通の人にはそう感じるようですが、オタク気質な自分にとってそういう系統もアブノーマル向けと書かれた棚にあったことには少し驚きました。
そんな自分ですが、初体験と言うのはかなり異質だったというか、相手に巻き込まれた形になってしまったのですが。
その相手はまぁ特段美人と言うわけではないですが、さして不細工と言うほどの方ではありません、服も恐らく大手の無難な服だったし、壊滅的な性格や金銭感覚が荒いということもないです。
ですがかなり自信がなく、オフで会っても常にスマホを見たりしていて、人混みの中にはいたくないのかすぐにファミレスや、なんなら落ち着くからと自宅への招待をするような大人しい方です。
そんな彼女と二年ほど付き合った際、彼女は着ぐるみというものに興味を持って、それに没頭するようになってから、私は時折彼女の制作の手伝い、とはいっても言われたものを手芸屋などで買ってきたり、代わりに料理を作っておくなどをして、一年ほどで着ぐるみを作りました。
どうやらその頃から作成のため、別の男とホテルで会ったりするなど、軽い浮気のようなものをされていたのは後で知りましたが、当時は彼女のやりきった顔に素直に称賛していました。
そんな彼女ですが、しばらくすると着ぐるみを着て、ボクは●●●(キャラクターの名前だった気がします、もしかしたらまだ使っている着ぐるみかもしれないので伏せ字です)だよ!と彼女から着ぐるみ越しとはいえ聞いたことのない明るい声で言っているのを見て、少し驚きました。
そしてそのままなんと体をくねらせて「●●●さんとエッチなこと……したいなぁ」と言い始めました。
これはまぁ、後々妊娠してしまった可能性があったので、自分との子供と言い張りそうな気もしたので、流石にゴムは厚めのを着けましたが、結果オーライだったなと。
着ぐるみとしたら臭いも気になりそうですが、彼女は気にしないとかで、着ぐるみの股には穴が空いており、そこへ自分は挿入するという形になりました。
初めてのセックスなんだから顔を見合わせたりしたかったのですが、雰囲気的に断れる気配もなく、自分はなんとか挿入し、そしてそこからは勢いでなんとかしましたが、着ぐるみから聞こえる喘ぎ声に自分はだんだん興奮してきました。
やはり厚い毛皮のようなものを被っているせいか、かなり苦しそうにしていましたが、段々と彼女も雰囲気と酸欠に飲まれているのか、ふわふわした足まで絡めてきて、自分は人間ではなく獣を犯しているかのような背徳感に襲われつつも、勃起と腰は全く止まりませんでした。
そしてようやくこちらが射精をすると同時に彼女の体も痙攣して、こうして初体験を終えましたが、自分はぐったりとする彼女にたいしてまたゴムをつけ、頭だけは本当に呼吸ができなくなって死なないように犯してしまいました。
二回目に至るまでは短かったのですが、それでも好きだった彼女との行為に興奮していたのです。
それからですがまず、自分と彼女の会う時間が減りました。
時折、着ぐるみでのセックスは行っていましたが、それも浮気していた相手とのマンネリ回避だったんでしょう。
それに、私は着ぐるみを持っていないので、イベントや撮影?等で彼女は遠くまで外出し、一年も経つと、彼女はどうやら自分への気持ちはすっかり冷めていて、同じ着ぐるみの趣味の方と付き合いたいらしく、そのまま別れることに。
私としては残念に思いながらも、二日ほどで新しいパートナーと呼ぶ着ぐるみを着た方とお付き合いを始めたらしいのですが、三ヶ月ほどで別れ、私に連絡してきましたが……開口一番、お金の無心と新しい着ぐるみを作ったらそれで犯して欲しいと言って、なんだか複雑な気持ちになりました。
断ってからは連絡が来ないので、今どうしているか分かりませんが、可愛らしい着ぐるみを見ると、今でも彼女のことを思い出してしまいます。
(了)
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