喧嘩相手がセフレになってしまった
僕は大型衣料品店に勤めている
その日は朝からお客様の注文で、たまたまうちの店舗に在庫がない服を取り寄せることになり、全店の在庫を確認したところ、うちの店舗からほど近い店舗に在庫があることがわかった
しかもその店舗にしか在庫がないのだ
僕は電話でその店舗に、丁重にお詫びしながら取り寄せの依頼をした
ところが午後になり、違うお客様からサイズ違いを求められた
これも在庫を確認すると同じ店舗に残り一点があった
またその店舗に丁寧に電話をして取り寄せの依頼をした
夕方、その店舗から僕あてに電話がきた
「あのね、普通1日に2度も依頼してきますか? うちも売っているのだから、もう少し気を遣ってください」
とのクレームだ
かなり怒っている
マキという、ベテランの部類に入る女性だ
「それはすまない 2度の電話とも最初に取ったスタッフには丁重にお詫びしながら、全店でもそこにしか残っていないから依頼をかけたことも伝えたわけで、なにもそちらを集中攻撃したわけではないよ」
「それでも1日に2度もはおかしいでしょう?」
おそらく、その情報が入っていなかったのだろう
かなりの剣幕で電話をかけてきた手前、引っ込みがつかなくなったのか、そこで電話が切られた
やれやれ…
しかし、声は可愛らしかったな
うーん…どんな人なのだろう
うちの店舗の他のスタッフに聞けばキレイ系のいい人だよ、との複数情報
僕は逆に会ってみたくなった
それから1週間後、我が家からも近い店舗だったので、マキの出勤日を確認して会いに行くことにした
お客のふりをして店舗に入り、ネームプレートをチェックしていった
フロアで品出しをしている小柄でスリムな女性が目にとまった
さり気なくネームプレートを確認して、マキを発見した
「どうも、はじめまして ◯◯店の酒井です」
「えっ? あっ! どうも…」
マキもすぐに思い出したようだった
「その節は大変失礼しました」
「あっ いえいえ」
マキは150センチ半ば、ショートヘアに目鼻立ちのはっきりした女性だった
年齢は50前後か
かなり若見えする
美人の部類に入るだろう
「どんな怖い姉さんかと思いました 気になったので来てみました」
僕は、笑いながら告げた
「えっ? わざわざ私に会いに??」
マキは少し困惑したようだった
「職場のみんなから、マキさんはいい人だよって、聞いていたので どんな方なのだろうと気になっていました」
「そんな…大した事ないですよ」
「今日は何時までのシフト?」
僕が聞いた
「早番だからもうすぐ終わりだよ」
「お茶でもしません?」
「あ〜…はい」
少し間をおいてマキが答えた
お茶をしながら社内の話や趣味の話をして、それなりに盛り上がった
LINEを交換してその日は別れた
それ以来、マキの店舗からマキが移動依頼をしてくる時はもっぱら僕を指名してくるようになった
LINEでその日の仕事のことや、移動依頼の電話のついでにお茶に誘ったりしてライトな関係が2ヶ月くらい続いた
会うたびに徐々に距離が縮まってゆく
マキは昔、雑誌のJJを読みふけり、女子アナに出身者が多い都内の女子短大を卒業し
ていた
そのためか私服は当時のトラッドを彷彿とさせる
僕の服装の好みと近く、当時のファッションネタで大いに盛り上がる
夏の気配が色濃くなってきた梅雨明け間近、その日は居酒屋で飲むことになった
マキはあまり酒が強くないようだ
8時過ぎに居酒屋を出る頃にはかなり足元が危なっかしくなっていた
僕がマキの腕を支えると、僕の腕につかまるように腕を絡めてきた
「ご主人は心配していないの?」
「うん 単身赴任でいないから大丈夫」
「あっ…大丈夫とかじゃなくて…」
「もう少し歩こうよ」
マキがそう言うと僕に寄りかかるようにして2人はそぞろ歩いた
マキから立ち上る香水の香りがなんとも妖しく鼻腔をくすぐる
僕はマキの肩を抱いた
マキが幾分、囁くように聞いてきた
「細マッチョ?」
「僕か? いやいや…出るところは出てるよ」
「二の腕が太い男が、好きなのよねぇ…」
「昔からちょうちん袖のポロシャツからピタピタ出てる二の腕がキュンキュンしちゃうの」
マキが僕の二の腕にしっかり腕を巻きつけて身体をあずけるようによりかかり、頭を僕の肩に付けた
僕は人通りが途絶えたタイミングでマキの耳たぶに口づけをした
マキの身体がピクリとふるえたあと、
「ダメだよ…」
マキが困惑したように言った
「そうだよね…ごめんね…」
「そうじゃなくて…したくなっちゃうじゃん…」
?
「酒井さん…セカンドラブって、経験ある?」
「ああ…あるよ」
「大丈夫だった?」
僕は問いかけの意味がわかりかねた
「?」
「…ルール守れる?」
僕たちはタクシーで最寄りのラブホテルに入った
抱き合い、激しく口づけをかわした
マキのブラウスのボタンを外してブラジャーにした
シンプルな黒いブラジャーを外して小ぶりな乳房をゆっくりと揉んだ
子どもがいないからか、年齢の割には崩れていない
「アア…感じる…」
乳房の先端にあるピンクの乳首をつまみ、舌先で転がした
「アん…恥ずかしいよォ…」
僕の頭を抱えながらマキが切なげに喘ぐ
スカートのホックを外して足元にスカートを落とすとブラジャーとおそろいの小さな黒いショーツ姿になった
「キャッ」
驚くマキをお姫様抱っこにしてベッドに運んだ
僕も服を脱いでボクサーショーツになり、マキに覆いかぶさった
身体の線が崩れていない
僕はマキの乳首を舌で転がしながら手をウエストに沿って下に這わせて黒いショーツの下に潜り込ませた
薄めのヘアの下に指を差し入れた
「アア…ダメェ…」
僕はマキのショーツを脱がせるとマキの両足の間に入り、ヘアの部分に口を近づけて舌先を差し入れた
あまり濡れていなかったマキのそこがどんどん潤ってきた
「シャワー…浴びてないから…ダメだよぉ…アア…アン…感じるゥ…」
僕の舌をもっと奥まで誘うようにマキが両足を広げた
小さく敏感なボタンを舌で転がしながら乳首を指で摘んで転がした
「ハァ…イイ…スゴイ…」
マキがシーツをつかんでのけぞるように悶える
シーツにまで染み出すほど濡れたのを確認して、僕はペニスをマキの入り口にあてがい、ゆっくりと挿入した
「アアァ…スゴイ…イイ…ハァ…アア…」
マキのそこはよく締まり、僕のペニスを絡め取るように包み込む
マキが僕の首に腕をまわして僕のくちびるを求めてきた
舌を絡ませ合いながら僕はマキの奥に届かせるようにゆっくりだが力強く腰を動かした
「アアァ…ダメェ…そんなにしたら…イッちゃうよぉ…」
ほどなくマキに絶頂がきた
「フゥ…感じちゃった…」
マキが僕にしがみつくように胸に顔をうずめた
「久しぶりだった?」
「うん…前の彼氏と別れてからかなり経ってるから…」
「旦那さんは? バレないの?」
「旦那はドバイにいるから毎年お正月しか帰ってこられないの」
「それじゃあさみしいね」
「ひとりでするの?」
「うん…もともとエッチが好きみたい」
そう言うとぺろりと舌を出し、マキの手が僕のペニスに伸びてきた
マキが上体を起こすと僕のペニスの根元をを握ってこすりながら顔を近づけて、先端を口に含んだ
グチュグチュとマキの口元から漏れてくる湿った音に僕のペニスは反応してきた
マキが僕の腰にまたがると手で僕のペニスを握りながら先端を花びらの間に当てると腰を沈めた
「アア…やっぱり…本物がイイ…アアァ…」
マキが腰を僕にこすりつけるようにしながらグラインドさせる
ペニスの先端がマキのコリコリした子宮にあたるのが気持ちいい
マキが僕の胸に両手をついて身体を支えながら腰を前後に動かす
「スゴイ…アア…イイ…アア…」
「イキそうだよ…どうする?」
「このまま出して…もう上がっているから大丈夫…中にちょうだい…アア…またイキそう…アア…イクッ…イクゥ…」
僕の胸についた手を突っ張らせてのけぞるとマキが達した
同時に僕もマキの中に射精した
僕の胸に突っ伏して荒い息をしているマキを抱きしめた
しばらくマキの頭を撫でていた
「シャワー…浴びるか?」
僕たちは口づけを交わすと浴室に向かった
その後はしばらく週に一度のペースで愛し合っていたが、僕の身体が保たないので最近は2週間に一度になっている
マキは少し不満そうだがその分会ったときのセックスはかなり濃厚になっている
(了)
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