秘密は真っ昼間
私は、夫とは結婚して12年になる。夫婦仲は悪くないけれど、どこか物足りなさを感じる日々だった。
触れ合うことも減り、会話は子供のことだけ。
ただの同居人のようになっていた。
そんなとき、彼と出会った。
彼とはアプリで出会った男性。
私より10歳年上で、落ち着いた雰囲気を持つ人だった。
最初はただのメル友の関係だったのに、何度もメールを交わすうちに、少しずつ惹かれていった。
決定的だったのは、車で会った時。
車の中で、彼が私の後ろに手を回してきた。
「ずっと君のことを考えていた。…今以上の関係になりたい、ダメかな?」
その言葉に、心が揺れた。夫がいる。
でも、こんなに誰かに求められる感覚を、私はずっと忘れていた。
「…いいよ。」
そう呟くと、彼はゆっくりと私を引き寄せた。
そして、唇が触れ合った瞬間、全ての理性が崩れ落ちた。
「あん・・・」
それから、私たちはエッチを重ねるようになった。
夫には言えない秘密。
スマホに届く彼からの甘いメッセージ。
わずかな時間でも会いたいと思う気持ち。
「本当にいいの?」と私が聞くと、彼は「もう、止まれないよ」と囁いた。
ドアが閉まると同時に、私たちは求め合った。
指先が肌をなぞり、唇が触れるたびに、ずっと抑えていた欲望が溢れ出した。
紳士的に服を脱がしていく彼。
身体も綺麗に洗って・・・拭いてくれる。
こんな紳士的な対応は今までなかった。
夫とは感じることのなかった熱。
「あん・・・」
「もっと奥・・・」
奥まで、ちんこが当たる感覚。
今まで感じたことのない感覚だった。
「中で出して・・・」
「いいよ」
1時間と時間が立つたびにまだ時が立ってほしくないと思った。
そんなことを思いながら、私は彼の腕の中で深く息を吐いた。
それでも、現実は変わらない。
私は結婚している。
この関係が永遠に続くことはないと分かっていた。
でも、今だけは幸せの中にいたかった。
(…そして私は、何事もなかったように家へ帰った。)
(了)
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