ダメンズを受け止める年上女
物心ついた頃からAVを見ては性欲を画面の向こう側の美しい女性にむけていたからであろうか、僕の中には見事な性欲モンスターが育っていた。
女性を愛するとか、相手の気持ちを思いやるとか、そういうのは綺麗事にしか聞こえない時期があった。
僕が彼女を作りたいと思う時期は、仕事も忙しくなく、そしてとにかくやりたい時だった。
一度、かなり年上のキャリアウーマンと交際したことがあった。
バーで見かけたのだが、ニットセーターの上からでも締まった体をしているのが分かった。
同年代の女の面倒さに辟易していた時期だったから、年上の女に目が行った。
話してみると、ほろ酔いだったが、その話ぶりに知性を感じた。
仕事で疲れ果て、普段は飲まない酒に逃げ道を求めたとのことだった。
すでにカクテル数杯の影響は出始めていたが、口調は穏やかで、きっと仕事ができるのであろうと想像できた。
20代の女にはない独特の落ち着きと、包み込むような暖かさを同時に感じることができた。
タイトなニットセーターとスリットの入ったロングスカート。
そして椅子の背もたれには高級そうなコートがかかっていた。
僕は、この女を手にしたいと強く思った。
その日、僕たちの話は盛り上がって、彼女の部屋に上がった。
しかし、セックスまでは求めなかった。
キスは交わしたが、エッチは待って欲しいと言われた。
僕も酔いのせいで疲れていたから、あまり強く求めはしなかった。
枕がわりに彼女の胸の中で寝ることになった。
キャミソール姿になった彼女の胸元からは女の香りがした。
そして、透けて見えるブラジャーは黒色のいかにも高級そうな代物だった。
「ねえ、したいの?」彼女が耳元で甘い声を出した。
彼女の長くて綺麗な脚には興奮して硬度を増した肉棒が当たっていた。
「我慢しなきゃあ、ダメな子。」その一言で僕の何かがはじけた。
「タイツ邪魔。破っていい?」と聞くと、「うふ、ほんとダメな子じゃん。」と余裕の彼女。
僕は無心でタイツを破き、パンツに手を伸ばす。
そのままの勢いで指を局部に当てた。「早いよ。ちゃんと愛してからにして。」
彼女は僕に再びキスをしながら涎を送り込んでくる。
思えば歯磨きもろくにせず、ベッドに入っていた。それなのに彼女の涎は甘く、脳内はドーパミン沼にハマっていった。
「ねえ、縛って欲しい」僕は彼女の言葉に耳を疑った。
「縛って。騎乗位で挿れたい。」
僕は彼女の両手を先ほど破いたタイツで縛った。
そして、目もタオルで覆ってやった。「すごっく興奮する」
彼女の中はすでに暖かく、沼のように僕の棒を吸い込んでいった。
そして彼女の腰振りは小刻みで、刺激的だった。
時にクネクネと動き、また時には前後に迅速な動きを見せた。
僕は両腕を伸ばして、彼女のブラを強引に外した。
「大きいね、Eくらい?」と聞くと、「うふ、男の子って本当に胸のサイズにこだわるのね」と彼女。
「ちゃんと触って確かめたら?」と腰を動かしながら囁いてくる。
僕は欲望に呑まれて、ただ腰を振った。
彼女はその動きに合わせて腰の動きを調節する。
「ねえ、ゴムはいいの?」と聞くと、「今更遅いよ、中に出していいよ」と彼女。
僕はもう極度の興奮を制御することができず、我を忘れて腰を動かした。
一つの体位だけでフィニッシュするなど、童貞を捨てるセックスでもしなかったことだったが、もう早く射精したくて仕方がなかった。
彼女の腰の動きは軟体動物のように柔らかく、僕の本能をただただ刺激し続けた。
僕は射精寸前で彼女を押しのけ、立ち上がり、そして倒れ込む彼女の髪の毛をひっぱり、口にペニスを入れた。
「うううう」思わず、今までに出したことのない声が出た。
彼女はうめきながら、でもゆっくりと舌を伸ばしながら脈打つペニスに吸い付いた。
ドクドクと流れ出る白い液体は彼女の口から溢れ出る。
僕は構わず腰を動かし続ける。仕事や酒で疲労していたし、射精後のむず痒さもあるはずなのに、どうしてか二回目がすぐに出せる予感がした。
いや、もう出したくて仕方がなかった。
僕は彼女に確認することもなく、目隠しされたままの彼女の口の中でピストンを繰り返した。彼女が抵抗をすることはなかった。
無心で腰を動かしていると、彼女が首にグッと力を入れて、遠ざかろうとしているのが分かった。
「嫌だった?」少し我に返った僕が尋ねると、「ううん、嫌じゃないよ。お願いがあるの」と彼女。
「ベッドの引き出しにローターがあるんだけど、使って欲しい」
この女、いったいどこが底なんだ・・・。僕は再び我を見失った。
ローターをとり、彼女の愛液が溢れる局部に差し込んだ。
ブーンと摩擦音を立てるローターに小さな身震いをする彼女。
そして再び僕のペニスを吸引し始めた。「思い切りいじめて欲しい」彼女の一言に僕の中に棲む悪魔が覚醒をした。
僕は彼女の後頭部を力強く持って、そのまま前後に動かした。
AVでしか聞いたことのないジュボジュボというオノマトペが静かさの中でこだました。
僕は手を伸ばし、携帯を取り、僕の肉棒をしゃぶる彼女の撮影を始めた。
「撮ってるよ、もう君はダメかもね」彼女の小刻みな身震いは続いた。
床にはボトボトと唾液が落ち、部屋には熱気が充満した。
彼女からはうめきと喘ぎの両方が聞こえてくる。
僕は髪の毛を掴みながら、腰をそれまで以上に早く動かした。
喉の奥にあたる感覚が心地よく、僕はペニスの先を押し当てるようにしたまま彼女が地鳴りのような嗚咽を漏らすまで待った。
二度目の射精が訪れ、僕はそのまま口内で果てた。
そういう行為が出会って最初の日にあったわけだが、その後、僕たちは互いの忙しさも相まって、リモートセックスに興じるようになった。
僕は仕事中、性欲の高まりを感じると、彼女にメッセージを送った。
「会社のトイレでオナニーしている動画を送って。」
そう言うメッセージに対して、彼女がノーを言うことはなかった。
タイトなスカートを捲って、タイツ越しに指を這わせる。
声を押し殺し、便座の上で腰をビクビクさせる。
時々フレームアウトし、微かな音だけが響く。
僕はその動画を見ながら、トイレでオナニーをした。
時々会うと観覧車や電車、プラネタリウムや映画館・・・・。
至る場所で愛撫と奉仕フェラを堪能した。
料理をしていても、書類を作っていても、僕がハグをして、「ねえ、してよ」と言うと彼女はまるでペットのように僕の命を聞いた。
そういう興奮が癖になって、年上女性を見つけては狩っていた20代後半を懐かしく思う。
(了)
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