身体は男のままでも私は彼の妻として生きていくわ

・作

見た瞬間に相手を好きになることもあれば、段々に相手の人柄が分かり好意寄せるようになることもあります。

 

でも、そればかりではありません。仲のいい友達だった男性から女性のように扱われ、身体を許した後から相手に恋をすることもあるんだということが分かりました。

 

男同士だから恋心など芽生えるはずはないし、その上私の身体は男のままです。でも、彼の部屋に泊まり、ベッドを共にしたことから私の気持ちに変化が起こりました。

 

まさか、彼の手が私の身体に伸び、愛撫されるなんて全く考えていなかったので、ドキッとしました。でも、決して嫌な気持ちではなく、心のどこかにそれを期待していたのかもしれません。

 

私の乳首に彼の手が触れた時、私の身体にスイッチが入り、女の心が芽生えてしまいました。親友と言う気持ちが恋愛に変わり、女になった私は彼に身体を許しました。

 

初めてのセックスは全然甘いものではなく、痛みや苦痛で涙を流してしまうくらい辛いものでした。私のアナルは出血し、処女を失う苦しさを味わい、その晩は深い眠りに着くことが出来ませんでした。

 

でも翌朝、私は早く起きてシャワーを浴びると彼のために朝食を作りました。そして彼の満足そうな清々しい顔を見ると昨夜の苦しさが飛んでいくのが分かりました。

 

私はまだ女になりかけですが、抱かれて初めて彼に恋をし、噛みしめる関係もあるのだと分かりました。私の身体にはまだ彼の余韻や痛みが残っていますが、それが消えないうちにまた抱かれたいと思いました。

 

そして、私が彼の妻になることが出来るのならば、私は彼のために生きていこうと心に決めました。それは私が本当の女になることで、見かけや身体的に変わるのではなく、女の心を持ち私が女として彼に愛されることだと思ったのです。

 

でも、私の身体は男のままです。それでも彼はありのままの私を抱いて愛してくれました。その彼に応えるためにはどうしたらいいのか? それは私が手術を受けて女の身体になるという事ではないように思ったのです。

 

私が女の身体を手に入れ、私たちが戸籍上男と女になるという簡単なことではないのです。例え私の身体が男のままでも二人がお互いに愛し合い、一緒に暮らすことが出来るのならば、それでいいのではないか? と考えるようになったのです。

 

彼も私が身体にメスを入れて苦しい思いをして身体を女性にすることを望んではいません。「今までのままの君でいいんだ。親友のまま君は妻になり、私は夫になる。その何処がいけないんだ」と言ったのです。

 

私たちは二人で暮らすようになっても互いに仕事を持ち、生活しています。ただ、家事は私の仕事になり、彼は一層仕事に励むようになりました。

 

今までと変わったことは私の性格が女性的になり、彼のために尽くすことが当たり前になってきたことです。そして、私の下着が女性用になりました。

 

不思議なことに私は女性用のショーツを穿くとペニスが大きくなることが無くなりました。そして、彼が私の下着を脱がすと私のペニスをペニクリと言って、包茎のペニスの皮を剥いて咥えます。そして、溢れ出てきた汁を私のアナルに塗ります。

 

そして「オマンコが濡れて来たぞ。俺のチンポが欲しいか?」と聞きます。私は「はい。あなたのオチンチンが欲しいです」と応えます。

 

すると彼はビンビンに固くなって涎を垂らしているペニスをゆっくり挿入します。私は彼のモノが入って来る瞬間がたまらなく好きです。ヌルヌルになった私の中に根元まで入ると身体が熱くなり、その悦びが体の隅々まで広がっていくのです。

 

それが私が女になったことを一番感じる瞬間で歓びです。男同士なのにそれを感じるのは私たち二人だけの素晴らしい時間で、最高の行為になりました。

 

彼は幾ら疲れて帰ってきても必ず私を抱きます。「セックスは俺がお前を愛していることの証だ。そして、夫としてお前を喜ばせることは私の義務だと思っている」と言います。

 

そして彼は「セックスは男女が子供を作るための行為だけではないんだ。二人が愛を確かめるためのとても大事な行為なんだ。だから、俺はお前と繋がっている時間がとても大切な時間だと思っている」と言います。

 

そんな暮らしを二人でしているといつの間には私は身体が女性的に変化になっていくのが分かりました。ホルモン剤も飲まず、注射もしていないのに私の胸は少しだけ膨らみ、お尻が大きくなって括れが出来たように感じるのです。

 

どうしてだか分かりませんが、毎日家に帰ってくると直ぐに女性になるので、身体の方が私に合わせてくれたのかもしれません。

 

そして、私は40歳を前に会社を退職しました。「これからベテランとして本領を発揮する時期なのにどうして辞めるんだ」と言われましたが、私は「自分のやりたいことがあるので、その道に進みます」と言いました。

 

それは私が夫のために家庭に入るという事でした。毎日彼のために食事を作り、楽しく暮らせるような家庭を作ることが妻としての大事な仕事だと思ったからです。そして、彼もそれを喜んでくれました。身体は男のままでも夫と共に幸せに暮らすことが私のこれからの生活になっていくのです。

(了)

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