私の心も身体も変えてしまった彼の言葉を待っています

・作

サラリーマンをしていると大手でなくても職種によっては転勤があります。場所の近い営業所ならばさほど苦になりませんが、今まで行ったこともない遠い土地となると引っ越しをしなくてはならず、しかもその土地に慣れるまで時間がかかります。

 

それでも、誰も知り合いのいない初めての土地への転勤は出張と違い、女装者の私にとって自由に女装が出来る歓びもあります。そして、新たな出会いという期待もあるのです。

 

歓迎会があって社内にも慣れ、しばらくすると私はネットで調べた女装さんの集まるという初めてのお店に女装をして行ってみました。

 

繁華街と言っても観光地ではない地方都市なので、夜の人通りもさほど多くないので安心です。私がビルの2階にあるお店のドアを開けると中年で少し太めのママさんが迎えてくれました。

 

声は男のままのママさんは「初めていらしたのね。この店のことは何処で知ったの?」と聞かれたので私は「ネットの書き込みで知りました」と応えました。

 

そして、転勤でこの街に来たことを話すと嬉しそうに「ご贔屓にしてね。常連の皆さんに紹介してあげるわ」と言いました。

 

私はこのお店に通ううちに一人の男性に出会い、お付き合いするようになりました。その方はこの街で幾つもの事業を手掛ける会社のオーナーで、私は彼に呼ばれる度に女性の姿で通うようになったのです。

 

都会からやってきた若い男にとても親切にしてくれる彼は、私に新しい服やバッグ、アクセサリーを買ってくれました。そして、夜は私を女として抱くだけではなく、私の身体を玩具にしていろいろな責め具を使って楽しみます。

 

彼の部屋には私のために買い揃えたという幾つもの新しい大人の玩具がありました。女装者だった私は次第に彼の欲求に応えるための人形にされていきました。

 

彼は私に首輪を着けると私をペットのように扱います。私に全身を舐めるように命令すると性器ばかりでなく、足のつま先から耳や彼の額まで隅々まで舐めさせます。

 

そして、最後はペニスを咥えさせるとたっぷり舌を使わせ、そのまま喉まで入れます。最初は苦しくて何度も戻しそうになりましたが、次第に彼のモノを喉の奥まで入れ、食道まで届くのが分かるようになりました。私は彼好みの身体にされ、性癖まで変えられていったのです。

 

更に彼は私の身体を女性化させることを考えていました。しかも、それは男性器を切除して女性器を作る性別適合手術ではなく、ペニスや睾丸はそのまま残してアナルの間に女性器を形成させることだったのです。

 

彼は「お前を女性の身体にしたいと思っている。薬を使って胸を大きくし、女の様な大きく柔らかい尻にしたいと思っている。ただ、お前のチンポはそのままにしてオマンコだけを造りたい。俺専用のフタナリにしたいんだ」と言ったのです。

 

私は女性のようにきれいに女装するのは大好きですが、ペニスとヴァギナのある性別不明の身体にはなりたくありません。それでも、彼は毎晩のように私の身体を専用の道具を使い責め続けました。

 

彼は「お前の身体を改造して、オマンコとアナルにバイブを入れて責めたいんだ。そうしたらお前はどんな反応をするんだろう。二つの穴を責められて、善がりながらチンポからは汁を流す姿を見てみたい」というのです。

 

やがて私の身体は胸が大きくなりブラを着けないと胸が揺れるようになっていました。そして、お尻も大きくなり、今までのズボンもう穿けません。

 

会社の人たちも私の身体の変化に気が付いているようで、「最近、太ったみたいだね、顔付きも変わったみたい。一人住まいで大丈夫かい?」と言われるようになりました。

 

私は彼と付き合いだしてから2年半が過ぎた頃、会社から転勤の内示がありました。私が東京の本社に戻る日が近づいてきたのです。

 

その話を彼にすると凄く残念そうな顔をしました。「私は将来女になったお前と暮らしたいと思っていたけれど、それは無理なようだな。中途半端な改造だったけれど、お前をここまで女のように出来ことには満足している。お前が戻って来るまで待っているよ」と言いました。

 

そして、彼は自分のことを忘れないようにある日私を彫り師のところへ連れて行きました。そして、私は下腹部に淫紋と彼の名前を彫られました。

 

これで私は身体から一生彼の名前が消えることはありません。しかも、私の身体は既に女性化していて元に戻ることはないのです。

 

そして、帰る日の前の晩も彼に抱かれ、アナルに彼の精液を注がれました。そして、「子供が出来たら帰って来るんだぞ。お前も子供も面倒見てやるからな」と言ったのが彼との最後の会話になりました。

 

東京に戻ってからしばらくして私は会社を辞めました。もう身体が女性のように変わってしまい、男として働くことが出来なくなったのです。

 

私は身体に彫られた彼の名前を見る度に一緒に過ごしていた頃を思い出します。直ぐにでも彼の元に帰りたい気持ちで一杯でしたが、出来ずにいました。

 

もし、彼からメールや電話か来たら、私は耐えられなくなり泣き出してしまいそうです。「あなたにお会いしたいです」という私の言葉に「そうか直ぐに戻っておいで」という彼の言葉をじっと待っています。

(了)

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