夏休み、先輩に抱き尽くされた夜
大学4年の夏休み。就活を終えて気持ちに余裕ができた頃、私はサークルの先輩と二人で飲むことになった。彼は私より1つ上のOBで、昔から落ち着いた雰囲気と包容力で後輩に慕われていた人。私自身も、密かに惹かれていた。
その夜、飲み会の後に「少し歩こうか」と誘われ、夏の夜風に吹かれながら海辺を歩いた。潮の香り、遠くで響く波の音。並んで歩いているだけで胸が高鳴る。
砂浜に座り、缶ビールを分け合っていると、先輩の指先が私の髪に触れた。ほんの些細な仕草なのに、全身が熱くなる。目が合った瞬間、唇が重なった。酔いのせいなのか、ずっと抑えていた気持ちが溢れ出して止められなかった。
「……ここじゃ落ち着かないな」
囁かれる声に頷き、近くのホテルに入った。
部屋に入った途端、背中を押されベッドに倒れ込む。薄いワンピースの上から胸を強く揉まれ、声が洩れてしまう。布地越しでも先輩の手の熱が伝わってきて、乳首がすぐに硬くなっていくのがわかった。
「感じやすいんだな」
彼が笑いながら指で突起を弾くと、痺れるような快感が走り、腰が浮いてしまう。
下着に手を入れられ、指先が濡れた部分を探り当てる。ジュッと音を立てるほど濡れてしまっている自分に恥ずかしさを覚えつつも、もっと欲しいと体が勝手に動いてしまう。指が中に入った瞬間、喉の奥から甘い声が零れ落ちた。
「かわいい……もっとして欲しい?」
返事もできないまま何度も突き上げられ、快感が押し寄せる。彼の唇が胸を吸い上げるたびに、体が小さく震え、シーツを握りしめて耐えることしかできなかった。
やがて下着を脱がされ、腰を掴まれた。先輩の熱く硬くなったものが押し当てられ、入口が押し広げられていく。思わず声を上げると、「力抜け、大丈夫」と低く囁かれた。ゆっくりと奥まで入ってくる感覚に、痛みよりも満たされていく熱さが勝っていった。
「中、すごく締めつける……」
汗ばんだ体を重ねながら、何度も深く突き上げられる。シーツに爪を立て、背中を反らせるたびに甘い声が止められなくなる。腰を打ちつけられるたび、体の奥で痺れるような快感が爆発し、全身が熱に飲み込まれていく。
何度も絶頂に達し、力が抜けてベッドに沈み込んでも、彼は止まらなかった。汗に濡れた体を抱き締めながら、執拗に求め続ける。その度に私は涙が出るほど感じてしまい、彼の名前を呼んでいた。
「……もう限界だ」
耳元で吐息混じりに囁かれ、最後は奥まで強く突き入れられて一緒に果てた。全身が痙攣するほどの快感の余韻に包まれ、しばらく声も出せなかった。
翌朝、カーテンの隙間から差し込む光の中で目を覚ますと、彼は優しく私の髪を撫でながら「夏休みだけの思い出にはしたくない」と呟いた。
あの夜の熱、濃密な時間。大学生活最後の夏休み、私は先輩に抱かれ尽くし、女としての自分を鮮明に知った。
(了)
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