彼の妻になって一緒に暮らせる喜びを噛みしめる日々  

・作

私の女装者の入口はパンティでした。やっと手に入れたパンティでお尻を包むとそのフィット感で胸が熱くなりました。更にその満足感が悦びに変わり、どんどんエスカレートして常に女性の下着を身に着けるようになりました。

 

そして、外からでもランジェリーを着けているのが透けて見えるようにシャツの下にブラジャーやキャミソールを着て出かけるようになりました。

 

私の肩からブラ紐が透けて見えるのが分かってもそれを気にする人はいないし、笑われたり避ける人もいません。恥ずかしさを気にしているのは自分だけだということが分かりました。

 

ただ、女性の服を着て歩く勇気はまだありません。でも、お化粧をして部屋の中だけの女装を続けていると外出したい欲求と同時にパッドを入れた胸を触っていると本物のおっぱいが欲しくて堪らなくなってきました。

 

でも、胸を大きくするには女性ホルモンの摂取が必要です。そこで輸入品のホルモン剤を取り寄せて飲んでみましたが、体調が悪くなるだけで大きな効果はありません。

 

そこで、思い切ってネットで調べたジェンダークリニックへ足を運びました。家から遠い場所にあるのは分かりましたが、知り合いに見られたくないので敢えてそんな場所を選びました。

 

生れて始めて女装をして外出した私は電車を乗り継いでいったクリニックで、自分の気持ちを正直に医者に話すと意外にも簡単に女性ホルモンのプロギノンデポーを注射してくれました。

 

この女性ホルモンは更年期障害の女性にエストロゲンを補充する効果があり、私の様な女性化を望む者にも効果があり、お尻や腕に筋肉注射を打って貰うようになりました。

 

ただ、「一度治療を始めるともう元には戻れないよ」と言われましたが、私はそれでもいいと思い月に2回通うことにしました。

 

身体に変化が現れたのは2か月たった頃からです。髪がサラサラになって体毛が薄くなり、身体に脂肪が着いたように感じました。更に胸が少し膨らみ、乳首が敏感になってブラを着けないと痛みを感じるようになったのです。

 

更に注射を続けると胸が柔らかく張りが出てきて、乳首が更に感じるようになってきました。ただし胸がしこりにならないように毎日揉むように医者に言われたのもその頃です。

 

半年を過ぎた頃には鏡に映った私の姿は女性のように小さいけれどおっぱいが膨らみ、少し重みを感じるようになりました。更に頬の膨らんだ優しい顏になってきました。

 

そして、ある日のこと私がジェンダークリニックからから出てくると、ある男性に声を掛けられました。

 

その時はその男性が私の運命を変える人だということは分かりませんでしたが、それから1年後には私の大切な人になっていました。

 

その人は私が女装者だということを分かっていて、声をかけてきました。私より10歳以上年上だということは分かりましたが、とても真剣な顔をしていたので、気軽なナンパではないことが分かりました。

 

私はその男性と一緒に喫茶店に入ってお話をすると、「あなたがトランスジェンダーだということは分かっていました」といい、始めて見た時から自分の理想の人で、一目惚れしてしまったと話しました。

 

そして、自分はゲイであるために妻と離婚したことや男性しか愛せないことを告白しました。

 

私も恋愛対象は男性です。ただ、私は出来れば身体にメスを入れずに女性としてお付き合いしたいと話し、ジェンダークリニックに通って女性ホルモンを注射して貰っていることを告げました。

 

それから、彼とは休日ごとにデートを重ねていくと互いの性癖も段々に分かっていきました。ただ、私は身体が女性化していくにつれ、女性としての性欲が強くなり時々我慢できなくなりました。

 

そして、彼に身体を求めるようになってしまったのです。彼も私の気持ちを分かってくれて、初めて二人でラブホに足を運びました。

 

ただ、それまで気が付かなかった彼の性的な欲求が普通でないことが分かったのです。普段は私に対してとても優しい彼ですが、ベッドの上では性癖を剝き出しにするのです。私はそれが離婚の原因ではないのかと思いました。

 

私は初めて男性のペニスを口に咥える行為を体験しました。彼は私に大きくなったペニスをしゃぶらせ、時折私の頭を押さえつけて喉を突くのです。

 

逞しいペニスを跪いた私が嬉しそうに咥えている姿に彼は満足し、妻は絶対にしてくれなかったその行為を喜んでくれました。

 

私もそんなオーラルセックスが新鮮で、初めてのフェラで男性のペニスが大好きになりました。既に自分のペニスや睾丸は小さくなり、例えオナニーをしても透明な汁が出るだけになっていたのです。

 

彼は私がしゃぶってヌルヌルになったペニスをアナルへ入れようとしました。でも、固く閉ざした私のアナルは彼のペニスを受け付けません。

 

でも、そこで正気に戻った彼は優しくなり、私のアナルを指でゆっくりほぐしてくれました。私の固かった蕾も次第に開き、ピンクの花が咲くと彼はゆっくりペニスを挿入しました。

 

彼は腰を激しく振りながら「よく締まるいいオマンコだ。凄く気持ちがいいぞ」と言い、最後は「中に出すぞ」と言って私のアナルへ大量のザーメンを流し込みました。

 

彼と私の身体は一つになり、しっかり抱き合ったまま彼はペニスが小さくなるまで抜きませんでした。

 

彼の精液が私のアナルから流れ出し、シーツを濡らしていくのが分かりましたが、彼が「やっと僕たちは一つになれたね。嬉しいよ」と言うと、私は嬉しくて涙が流れてくるのが分かりました。

 

それからしばらくして私は仕事を辞め、彼と一緒に暮らすようになりました。私は念願だった常に女性の姿で過ごせるようになったのです。結婚は出来ないけれど、女性として生活できることに満足しています。今では彼に女の名前で呼ばれ、「はい、あなた」と言う幸せを感じています。

(了)

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