男だった私が女になって結婚、そして母になりたいと思うようになりました  

・作

男女の雇用機会均等法によって世の中は女性の社会進出が声高に叫ばれています。でも、女装者だった私は身体を女性に変えて初めて男と女の違いを身を持って感じました。

 

男女は決して同じではなく、役割がそもそも違います。それは子供を産むことだけではありません。女になると今まで出来ていたのに出来なくなることが幾つもありました。筋肉が以前と比べて格段に落ち、力が無くなるのです。

 

買い物袋が重くて持てなくなったり、男なら簡単に出来る力仕事が出来なくなりました。その一方で今まで面倒だった細かい仕事でも彼のためだと思うと嫌でなくなり、自分勝手だった性格が相手を思いやるようになりました。

 

それ以外にも精神的な起伏が大きくなってイライラしたり、涙もろくなりました。それは、女性ホルモンが切れる頃になると激しくなり、女性としての身体を維持していくためのホルモンの欠如だということが分かりました。

 

そんな私の身体の変化をずっと見ていた彼は身体だけでなく、性格の変化も見逃しませんでした。

 

今まで女のように振舞おうと努力していた私が、いつの間にか自然に身体が動いていくのを感じ取っていたのです。それは、私が身体も心も女になった証だったのかもしれません。

 

 

最初、私たちはゲイのタチとウケの関係でした。女装を始めたばかりの私が彼に会い、一目で好きになったのがきっかけで、会うと二人はいつもセックスのことばかり考えていました。

 

二人とも男の身体のまま抱き合い、私は彼のおチンポを咥え、彼は私のアナルを拡げると直ぐに挿入するという関係でした。

 

それでも、私が「あなたのために私、女になりたいの。お尻じゃなくてオマンコでセックスしたい」と言ったことから私たちの生活は変わっていきました。

 

私は出来る限りお金を節約し、貯金を始めました。それは性別適合手術を受けるためです。しかも、手術の後は満足に働けなくなることを考え、会社を辞めても退職金は全て準備金にしました。

 

無駄なお金を使わないように私たちは彼の給料だけで暮らせるように同棲を始め、そして、私は2年のホルモン治療の末、念願の手術を受けることが出来ました。

 

私の身体からペニスも睾丸も無くなり、股間には念願の膣が出来ました。オマンコのある私の身体を彼はすごく喜んでくれて、毎日、ダイレーションをしなくてもいいほど、彼は私の身体を求め、私のオマンコは彼に使い込まれていきました。

 

私の身体から睾丸が無くなると男性ホルモンが分泌されないので、注射による女性ホルモンの効果がはっきり表れ、どんどん身体が女性化していきました。そして、筋肉が落ちて力がなくなるばかりでなく、私の性格や行動も女性のように変わっていきました。

 

以前は男同士で言い合いをすることもありましたが、それがまったくなくなり、涙もろくなった私が彼の前で涙を流すと直ぐに喧嘩が終わってしまうのです。そして、彼に抱かれると身を任せることが歓びになり、女になったことを実感するようになりました。

 

私の股間にはペニスの皮で人工的に作った膣の他に、おしっこの出る尿道口、そして尿道には繋がっていないけれどその上に亀頭で形成されたクリトリスもあります。

 

そこを彼に愛撫されると凄く感じるので、クンニされるだけでイッてしまう事もあります。そして、彼が膣に挿入すると私には子宮もGスポットも無いのに中イキするようになりました。

 

私は女性の身体を手に入れたことを自覚すると、裁判所に戸籍の女性への変更と名前を女性名に変える申請をしました。そうすることで社会的にも私は女性として認められ、女性として生きていけるのです。

 

でも、私には「結婚」と言う大きな壁がありました。幾ら私が法的に女性として認められて、女性と変わらない身体を手に入れたとしても私には女性の機能がありません。女としての役割を果たすことが出来ないのです。

 

女性の心を持ち女性と同じ外見になったとしても私には子宮も卵巣もないので妊娠することはありません。ホルモンを打ち続けて女性としてしての身体を維持するだけで、私には生理も無いのです。

 

そんな私が彼と結婚して幸せな夫婦生活が出来るのでしょうか? 彼の子供を授かることも出来ません。しかも、彼はゲイなので本当は男が好きなはずです。でも、彼が「お前のオマンコでセックスがしたい」と言ったことから、私は身体を女性に変えました。

 

私にとってそれは念願が叶い、とても嬉しいことでしたが、彼が求めていたのは本当にこのようなことだったのでしょうか? 

 

それでも、彼は私との結婚生活を望んでいます。そして、彼は毎晩私を抱いて必ず私の中へ中出しして自分の欲望を叶えます。そんな彼のために私は彼の子供が欲しくて堪らないのです。

 

私は「あなたと結婚できるのは凄く嬉しいわ。でも、あなたは自分の子供が欲しいんじゃないの? 私はあなたの子供を産んであげることが出来ないのよ」と言うと、

 

彼は「俺はお前を愛している。ずっと一緒に夫婦として暮らしていきたい。もし、子供が欲しければ子供を貰うことだって出来るんだ」と言ってくれました。

 

結婚した私たちは、今、養子を貰って家庭を作ることを考えています。男だった私が女になり、彼と結婚し、そして母になる人生を歩もうとしています。そして、彼との夜の生活は今も変わらず、毎日求められるので、私はとても幸せです。

 

(了)

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